全盛期のORANGE RANGEは、musiQが265万枚近い売上を記録し、その次に発売されたアルバム「NATURAL」も約240万枚ものヒットとなったのですが、これ以降、ORANGE RANGEの人気に陰りが見え始めました。

「NATURAL」の次に出されたアルバム「ORANGE RANGE」は、累計売上枚数が約35万枚という、前作から200万枚も売上を落とす結果となりました。ちょうどこの時期に、「イケナイ太陽」も発売されヒットしたのですが、世間的にORANGE RANGEのブームが去ってしまったため、全盛期の時の楽曲ほど話題にはなりませんでした。

また、テレビ出演の機会も激減し、人気絶頂だった時の勢いが完全に無くなり、消えた音楽ユニットとして扱われるようになりました。

数々のヒット曲でムーブメントを巻き起こしたORANGE RANGEですが、数々の悪評や噂で話題となったこともありました。

その中で最も有名な悪評は、ORANGE RANGEのパクリ騒動でしょう。ORANGE RANGEが消えた理由は、このパクリ騒動が関係しているかもしれません。

パクリを疑われた楽曲のひとつは、ORANGE RANGEの代表曲ともいえる「ロコローション」でした。

アメリカのミュージシャンであるリトル・エヴァさんがリリースした楽曲「ロコ・モーション」の一部と類似している点が注目されました。「ロコ・モーション」は、多くのアーティストにカバーされている名曲なのですが、ORANGE RANGEは、歌詞や一部の曲調を無断でロコローションで使用し、さらに曲名まで似せて販売したことで、「ロコ・モーション」の製作スタッフに抗議される事態となりました。

抗議を受けたことで、ORANGE RANGEのオリジナル曲としてリリースされたロコローションは、ロコ・モーションのカバー曲という扱いとなりました。

また、ロコモーションのシングルに収録されていた楽曲の「ORANGE BOAT」も、ハリー・ベラフォンテの楽曲「バナナボート」との類似点が見つかったとのことで、カバー曲扱いとなりました。

問題となったのはロコローションとORANGE BOATの2曲でしたが、上海ハニーにもパクリ疑惑が浮上しました。

スパイスガールズの楽曲でゼブラヘッドがカバーした楽曲「Wannabe」との類似点が指摘され、ギターのメロディーがほとんどそのままという意見もあります。

2003年12月25日に発売された音楽情報誌「bounce」にて、ORANGE RANGEのリーダーNAOTOさんは、パクリ騒動が表面化する以前に、パクリを肯定するような発言をしていたことがありました。

ロコローションのパクリ騒動が発生してしばらくは、紅白歌合戦への出場も果たし、CDの売上も好調であったことから、消えた原因はパクリ騒動と関係ない可能性もあるでしょう。

しかし、パクリ騒動でORANGE RANGEに興味が無くなったファンも少なくはなく、全く関係ないと断言することは難しいでしょう。

噂によると、ダウンタウンが司会を務めていた音楽バラエティ番組「HEY!HEYHEY!」にORANGE RANGEが出演した際、楽屋付近にいたポルノグラフィティのメンバーに対し「邪魔だどけ！」と言い放ったそうです。

ポルノグラフィティは、ORANGE RANGEにとって先輩といえる存在ですが、それ以前に、人に対して暴言を吐くこと自体、決して良いことではありません。

ORANGE RANGEが出演したラジオ番組にて、ファンの女性と電話で会話する企画がありました。ファンという存在は、芸能活動を続ける上で何よりも大切にしなければいけない人たちですが、電話の終了後、あるメンバーが「今の女絶対ブス」と発言したそうです。

噂の真相は不明ですが、火のないところに煙は立たないという言葉があるとおり、実際に素行が悪かったのかもしれませんね。

アーティストとはいえ、イメージも大切にしなければいけないため、こういった悪い評判の数々でも人気を落としてしまったのでしょう。