ちょっと変わった雰囲気もありますが、こうしてみると「人の良さそうなオジサン」という感じもしますよね…。

このお父様が子供たちを物凄いスパルタ教育でオリンピックへ送り出したとはちょっと思えないくらいですが…。そもそもどうしてそんなにオリンピック出場を子供たちへ課したのかも分かりません。

息子の成田童夢さんが中学卒業時に「アニメの声優になりたい」と訴えた時も、「とりあえずオリンピックに出ろ、話はそれからだ」のような返し方をされたそうです。「とりあえずオリンピック」って、とんでもなく高い目標なんですけどね。

何とびっくり、お父さんは京都大学を卒業された秀才だったのです！

そんな父が子供たちの勉強も見ていたそうですから、中学校くらいまでなら余裕で勉強が出来たのでしょう。

さすがに義務教育なのに通わせないとあって、モンスターペアレント的に思われていたかもしれませんが、京都大学と言ったら東大に次ぐ大学ですから、そんじょそこらの公立学校の先生じゃぐうの音も出ないというところもあったんでしょうかね。

成田童夢さんと同じく、幼少期より父親から厳しい指導を受けてきた今井メロさん。

現在は名字が違いますが、正真正銘血がつながった兄妹です。

今井メロさんも小さい頃からのスノーボード教育のたまもので12歳の時にプロ契約をし、天才少女としてとても注目されてきました。

トリノオリンピック代表に選ばれた時はまだ18歳で、オリンピック壮行会では自作のラップを披露。それがまぁ…ちょっと恥ずかしくなるようなレベルのラップだったもので、その後のオリンピックで予選敗退となった時には兄と共に一気に批判の対象へと変わっていってしまったようですね。

小さい頃にマスコミの取材を受けていた時は、「成田夢露」という名前だったのですが、どうして「今井メロ」になったのか気になりますよね！

実は幼少期より厳しい父親の指導によって抑圧されていたものが、兄の童夢の家出をきっかけに噴出し、妹までが家出をする事態になってしまったそうです。

その時に父と離婚した母親の元へ一時的に身を寄せ、競技に戻った時に選手登録名を「成田夢露」から母親の姓である「今井」へと変更したとのこと。

つまり事実上の父娘決別といったところでしょうか。

さらに、何度も美容整形を重ね、現在では元の顔が思い出せないほどの変貌を遂げてしまいました。

元のお顔はちょっとまぶたが腫れぼったい感じもありましたが、丸顔で愛嬌のある可愛い顔だと思っていたんですけどね…。

長くスノーボード競技から離れていた今井メロさんですが、2017年3月に行われた第35回JSBA全日本スノーボード選手権大会では10年のブランクを感じさせない滑りで見事優勝を果たしています。

これは指導員の免許を取るためだそうで、またスノーボードの世界に戻ってきたいと本人は希望しているようですよ。

成田3兄弟の末っ子、緑夢さん。

兄の成田童夢さんとは8歳離れているので、兄姉が散々な目に遭ったトリノオリンピックの時はまだ12歳だったんですね。

兄と姉がドロップアウトしてしまったその後は、この緑夢さんに成田家のメダルの夢が託された訳です。

しかし、そんな緑夢さんを悲劇が襲います。

いつものようにトランポリンの練習を行っていた時に、バランスを崩して左足を強打。

左足の前十字靱帯断裂と後十字靱帯断裂、さらに半月板も損傷、最悪の場合左足を切断しなくてはならないと言われたほどの大怪我をしてしまいました。

父に強制的に参加させられたスノーボードハーフパイプのワールドカップではもちろん予選落ち。左足が不自由なのですから当然ですよね。

その時に父親の指導に疑問を持ち、ついに末っ子も実家を出ることになったのです。

練習場所やスポンサーを探し歩き、その中で新たな目標を見つけた緑夢さんは、オリンピック出場と共にパラリンピック出場を目指しはじめます。