忠実で安定したギターを弾き、BUMPの音楽を支えている増川さん。メジャーデビューした後もプロのギターレッスンを受けるなど、真面目で向上心が高いことがわかります。左利きですが、ギターは右利き用を使用しています。

BUMPのドラマーである升秀夫（ますひでお）。千葉県出身、1979年8月10日生まれです。

メンバーの中では一番目立たない存在かもしれませんが、彼こそがBUMP OF CHICKENを立ち上げた張本人なのです。中学時代にX JAPANに衝撃を受けたことがきっかけで、ボーカルの藤原さんをバンドに誘ったそう。インディーズ時代はバンドのマネージャーも兼務していたしっかり者です。

当初はベースをやりたかったそうですが、ゴミ捨て場に捨ててあったドラムを拾ってきたことで、そのままドラムを担当することになったという裏話があります。普段は無口で大人しいイメージがありますが、シングルやアルバムの隠しトラックではボーカルを務めることが多く、遊び心も持ち合わせています。

アルバム『ユグドラシル』に収録されたのちに、2004年12月1日にシングルカットされたBUMPの9枚目のシングル「車輪の唄」。作詞・作曲は藤原基央さんです。

イントロのマンドリンが印象的な1曲で、歌詞では、男女の切ない別れが情景豊かに描かれています。続いてリリースされた10枚目のシングル「銀河鉄道」はこの「車輪の唄」の続き物になっていると言われています。

2015年4月22日に発売されたBUMPの24枚目のシングル「Hello World!」。アニメ『血界戦線』のオープニング曲として書き下ろされた曲で、作詞・作曲は藤原基央さん。

意外にもB、UMPがテレビアニメの主題歌を担当するのはこの曲が初めてでした。小さい頃からアニソン好きだというベースのチャマこと直井さんは、これまで聴いてきたアニソンの中でぐっときたポイントをアレンジを考える際に参考にしたと言います。高揚感と疾走感溢れるナンバーで、最近のライブやフェスでは定番の1曲となりました。

2014年3月12日に配信限定で販売されたシングル「ray」。先にもご紹介したように初音ミクをゲストボーカルにフィーチャーした楽曲で、作詞・作曲は藤原基央。

イントロから電子音を使ったこれまでのBUMPにはない曲調で、キラキラとしたポップなサウンドに、どこか切ない歌詞がのっています。これだけ知名度と影響力のあるバンドがボーカロイドを取り入れるのは初めてのことで、発売当時は賛否両論をもって受け入れられました。

2005年11月23日に発売されたBUMPの11枚目のシングル「カルマ」。作詞・作曲は藤原基央。ゲーム・アニメ『テイルズ オブ ジ アビス』の主題歌に起用されました。「天体観測」に次いで2番目に売り上げが多く、ロングヒットとなったシングルです。

疾走感がある重厚なサウンドながらも、どこか繊細さを感じさせるのはBUMPならでは。歌詞はゲームのテーマに合わせて少し重い内容になっていますが、聴いた後には暗い気持ちにならず、むしろ爽快さを感じさせます。