長友さんの父の実家は大きな新聞販売所を経営していて、幼少期には父方の祖父母の家で三世代で暮らしていたそうです。家族構成は、1年上の姉と2つ年下に弟のいる三人兄弟です。

長友さんの実家はスポーツ一家で、母方の祖父は第1回小倉競輪出走者である元競輪選手の吉田達雄さん。達雄の弟は、同じく元競輪選手の吉田実さんです。

父方の祖父は、明治大学出身の元ラガーマン。長友さんの弟さんも、子どもの頃からサッカーをされていました。

2017年には、女優の平愛梨さんと結婚。2018年に長男、2019年に次男、2021年に三男をもうけられています。2022年6月にはベスト・ファーザー イエローリボン賞を受賞。

長友さんは、西条市立三芳小学校を卒業されています。

小学1年生の時にサッカーを始め、地元の「神拝サッカースクール」に所属します。小学3年生の頃には、両親が離婚し、母の地元西条市の実家近くへ引っ越しています。

サッカークラブでも、一番うまいと言われ自信に満ちた少年だった長友さん。

西条市立神拝小学校6年生の時に、愛媛FCジュニアユースのセレクションに挑戦しますが、ここでは不合格となってしまいます。

長友さんは、西条市立北中学校に進学します。

小学校時代にクラブチームのセレクションに落ちた長友佑都さん。
中学のサッカー部に入部はしますが、そのショックから立ち直ることができなかったそうです。

練習もしないで髪を茶色に染め、ゲームセンターに通う毎日を送っていたところ、サッカー部顧問の井上博先生が「お前達と一緒にサッカーがしたい」と本気の説得に号泣。

その後には、心を入れ替え、県大会3位に食い込むほどの強豪中学校に成長しています。長友さんの強靭な脚力と素晴らしい体幹がこの時に鍛えられたそうです。

中学卒業後は、サッカーの強豪東福岡高校に進学。

この高校は、寮生活を送らければならず、お母さんへ経済的な負担をかける選択ではありました。
しかし、将来プロになると決意し東福岡高校への進学を決めた長友さん。

この決断がなければ、地元で細々とサッカー続け、サッカー人生を終えていたとお話されています。
森重潤也監督の下で2年生の時に、ボランチとしてレギュラー入りしています。

しかし、地区選抜などには選ばれることがなく全国的には無名の選手でした。そのため大学は、スポーツ推薦を得ることができず指定校推薦で進学をしています。

高校卒業後は、明治大学政治経済学部に指定校推薦で入学。

明治大学サッカー部に入部し、神川明彦監督によって右サイドバックへコンバートました。
神川監督は、このとき長友選手をコンバートした理由について、フィジカルの強さ、走力、攻撃の完結力を生かすためとお話されています。

しかし、長友選手は入部早々椎間板ヘルニアを再発します。試合に出場できずスタンドで応援する日々が続きました。

2006年後期リーグの開幕戦で入部後、初の先発出場。

ここから頭角を現し、全日本大学選抜やユニバーシアード代表にも選出されました。

2007年FC東京との練習試合で、FC東京関係者の関心を引き、その年の5月から特別指定選手としてFC東京の練習に参加しています。

7月に行われたナビスコカップ準々決勝の対横浜FM戦では、途中起用され公式戦デビューを果たしています。

U-22日本代表として、北京オリンピックアジア二次予選にも選出され、先制点に加えPKを獲得するなどの活躍を見せました。

長友さんは、大学卒業を待たずにプロに進むこと決断。

2008年に、大学に在学したままサッカー部を退部しFC東京と正式契約を結びました。
大学のサッカー部を1年残して退部した理由に長友さんは、「女手一つで3兄弟を育てている母に早く楽をさせたかった」とお話されています。

同年には、岡田武史監督率いる日本代表に初招集され、11月のキリンチャレンジカップ・シリア戦で先制点を決め、代表初得点を記録しました。

また、北京オリンピック日本代表にも選ばれ日本を代表する選手になりました。