柄本佑さんは東京都出身の江本佑さんの家族は役者一家で有名ですよね。父親は俳優の柄本明さん、母親は女優の角替和枝さんです。兄弟は、弟で俳優の柄本時生さんと柄本佑さんの上にお姉さんがいます。また、このお姉さんも役者ではありませんが撮影などに携わる芸能の仕事をされているそうです。

柄本佑さんは、生まれたとき自宅は下北沢で、稽古場も兼ねたアトリエ乾電池を経営。子供のころからお芝居が身近になる環境だったのですね。

父、母、弟は、同じ事務所に所属していますが柄本佑さんだけは別の事務所に所属しています。妻は女優の安藤サクラさんと2012年に結婚されています。また、安藤サクラさんのご両親も俳優、女優をされているのでまさに役者だらけといったところですね。

安藤サクラさんとの出会いは、秋田県で開催された「あきた十文字映画祭」。この映画祭には、弟で俳優の柄本時生さんも参加していたそうです。弟の時生さんと安藤サクラさんは、すでに共演経験があったためにお互い面識がありました。

弟といたときに柄本佑さんのことを時生さんは、「『サクラさんです』『兄ちゃんです』」とお互いを紹介。その時「はじめまして」とあいさつをした安藤サクラさんの声を聴いた柄本佑さんは、「自分はたぶんこの人と結婚するな…」と思ったそうです。

それから2カ月ほどして、映画の撮影で恋人役を演じることになった安藤さんと再会した柄本佑さんは撮影後に、安藤さんに連絡先を聞きます。すると、「ゴメン、今携帯を持っていないから時生に聞いて」との返事だったそうです。

そこから、お互い連絡をとるようになり飲み友達になり、付き合うようになったと柄本佑さんはお話されています。安藤サクラさんですが、奥田瑛二さんと安藤和津さんの次女であることも有名ですね。

2017年6月には、お二人の間に第一子が誕生しています。柄本佑さんの両親は、芝居と演劇にしか興味がなかったため子どもの頃から、映画の話ばかりをしている家庭で育ちました。小さい頃に家族で『座頭市』を観た事がきっかけで、映画監督になる事を目指していたそうです。

しかし、母親のマネージャーから勧めで『美しい夏キリシマ』のオーディションに参加し、合格となります。これをきっかけに柄本佑さんの俳優活動がスタートとなったのです。

柄本佑さんの出身小学校は世田谷区立下北沢小学校です。あまり子供らしくない一面もあった柄本佑さんは、小学生の時に学校の作文でフェデリコ・フェリーニの『道』の感想文を書いたそうです。この本は、旅芸人の孤独と悲哀がつづられた作品で、この本を小学生が読んでいたというのが驚きです。

柄本佑さんの出身中学校は和光中学校です。ここは、私立学校で一貫校であり芸能人の子供が多く通っていることでも有名です。弟の時生さんも、のちに同じ高校に進学します。大の映画好きだった柄本佑さんは、ここでも個性を発揮します。

同世代の男の子たちとは少し感覚が違っていて、黒澤映画で活躍していた名脇役の殿山泰司さんに憧れていました。そして、柄本佑さんは、通学するときに白のTシャツにキャプをかぶり、Gパンのポケットに文庫本を入れ、足元は下駄で登校していたそうです。

殿山泰司さん気取りだったそうですが、このことから女の子にはまったく人気がなかったとお話しています。この学校は、自由な校風ではありますが柄本佑さんの姿は「ちょっとあいつヤバいぞ」と思われていたのかもしれません。

柄本佑さんは、内部進学で和光高等学校・普通科に進学します。
在学中には、映画『美しい夏キリシマ』のオーディションに合格し、2003年同作の主人公康夫役でデビューします。

ここから本格的な芸能活動をスタートさせ、2004年同作で第77回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞受賞、第13回日本映画批評家大賞新人賞受賞しています。

高校卒業後の柄本佑さんは、専門学校である早稲田大学芸術学校空間映像科に進学します。この学校で、短編の自主制作映画も手掛けています。早稲田大学芸術学校は、専門学校で入学は容易にできますが卒業するのが大変と有名な学校です。柄本佑さんは、自主映画も完成させ見事に卒業されています。