名前：ジャニー喜多川（ジャニーきたがわ）
生年月日：1931年10月23日
没年月日：2019年7月9日（87歳没）
出身地：アメリカ・ロサンゼルス

ジャニー喜多川は、日本最大の男性アイドル事務所「ジャニーズ事務所」の創業者です。

1962年に自身がコーチを務めていた少年野球チームのメンバー4人を選抜して初のアイドルグループ「ジャニーズ（初代ジャニーズ）」を結成し、ジャニーズ事務所を設立しました。

1967年に「フォーリーブス」をデビューさせ、その後も「たのきんトリオ」「シブがき隊」「少年隊」など昭和を代表するアイドルグループを生み出しています。

1987年にデビューした「光GENJI」は現在のアイドルグループの基礎と言われる存在で、その後も「SMAP」「KinKi Kids」「TOKIO」など長年に渡り第一線で活躍を続けるアイドルを生み出してきました。

2011年には「最も多くのコンサートをプロデュースした人物」などでギネスブックに認定され、日本の男性アイドルビジネスを創り出した伝説的な存在として知られています。

ここではそんなジャニー喜多川の死去と晩年についてまとめました。
ジャニーズタレント達から語られた最後の様子、死去や死因の詳細、葬儀や墓、お別れ会の様子など、ジャニー喜多川の晩年と死去にまつわる情報をお届けします。

2019年7月9日、当時ジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川が、午後4時47分、都内の病院で死去したことが報じられました。87歳でした。

死因は解離性脳動脈瘤破裂による、くも膜下出血です。
死去の3週間前にくも膜下出血で倒れて救急搬送され、そのまま回復することなく帰らぬ人となりました。

ここからはジャニー喜多川の最後の様子、晩年の様子をお届けします。

2019年6月18日の午前11時30分頃、ジャニー喜多川が自宅で体調不良を訴えて救急搬送されました。
同日にネット上で「ジャニー喜多川が緊急搬送されて入院した」という情報が拡散され、翌日にはスポーツ紙によりジャニー喜多川の緊急入院が報道されました。

搬送後は集中治療室(ICU)で治療を受け、その後一般病棟に移ることに。
病室にはジャニーズの歴代の楽曲がBGMとして流され、ジャニーズ事務所所属のタレントが年長からJr.まで次々と駆けつけて回復を祈りました。

ジャニー喜多川の見舞いに訪れたタレント達によると、ジャニー喜多川が寂しい思いをしないようにと病室で思い出を語り合い、食事ができないジャニー喜多川に代わってタレント達がジャニー喜多川の好物を食べ、明るく賑やかな雰囲気になるよう意識していたことが明かされています。

しかし懸命な治療も奇跡を起こすことは叶わず、2019年7月9日の午後4時47分、病室で息を引き取りました。

ジャニー喜多川はジャニーズ事務所の創業者として、倒れる前日まで現役で仕事に励み、生涯プロデューサーを貫きました。

倒れる前日の6月17日には、ジャニーズJr.が出演する番組「ザ少年倶楽部」を見学。
他にも舞台「少年たち」の稽古場や本番に毎日のように足を運んでスタッフに改善点を指示したり、2019年3月公開の映画「少年たち」では製作総指揮も務めました。

その他にも「ドリームボーイズ」「ジャニーズアイランド」など、ジャニーズ事務所を代表する人気舞台の作・構成・演出などを手掛け、最後の最後まで第一線で活躍しました。

その一方で、晩年はかつての勢いが衰え、体調不良が顕著になっていたのも事実です。
2016年には病気で入院し、晩年は舞台の現場にも車椅子で訪れるところが目撃されていました。

現場を訪れたジャニー喜多川を目撃したジャニーズファンからも「人の手を借りなければ移動できないようだった」「体調はお世辞にも良いとは言えない様子だった」との声が上がっていました。

ジャニー喜多川は2020東京オリンピック開催に向けて並々ならぬ意欲を燃やしていたことでも知られています。

かつてアメリカ・ロサンゼルスで過ごしていたこともあり、これまでに1932年と1984年のロサンゼルス五輪、1964年の東京五輪の計3回のオリンピックを経験してきました。

2020年に再び東京オリンピック開催が決定したことで開閉会式の演出に意欲を見せており、自身が演出を手掛ける舞台でオリンピックに関する演目を入れたり、オリンピック期間中にはジャニーズ舞台を特別上演するプランを練っていたりと、その力の入れようは大きかったといいます。

しかし並々ならぬ思いで待ち侘びていた東京オリンピックを迎えることは叶わず、開催を待たずにこの世を去ることになりました。

ジャニー喜多川の死後、2019年7月12日に「家族葬」と称され、事務所関係者やジャニーズタレント150名が参列する葬儀が行われました。

その後、同年9月4日に東京ドームで「お別れの会」が開かれ、約3500人の芸能関係者、約8万8000人の一般参加者が参列し、盛大なお別れの会で多くの人がジャニー喜多川の死去を悼みました。

ジャニー喜多川の墓は、和歌山県伊都郡高野町の高野山にあります。
ジャニー喜多川の父親が高野山真言宗米国別院の主務を務めた僧侶であったため、高野山の墓に納骨されることになりました。

2019年9月に完成した墓石は、国産高級石を使用したシンプルなデザインで、11月下旬に数名の親族らで納骨が執り行われました。