名前：今井 雅之（いまい まさゆき）
生年月日：1961年4月21日
没年月日：2015年5月28日（54歳没）
出身地：兵庫県豊岡市
血液型：O型
身長：178cm

今井雅之は、自衛隊出身の俳優であり、神風特攻隊をテーマとした「THE WINDS OF GOD」や、映画「SUPPINぶるうす ザ・ムービー」などで知られています。

1961年に兵庫県豊岡市で生まれ、兵庫県立豊岡高校を卒業後、自衛隊に入隊しました。
今井雅之は高校時代から俳優になることを志していましたが、父親が旧警察予備隊時代からの自衛官であり、その父親に「20歳まで自衛隊の任務が務まったら俳優になることを認める」と条件を課されたことで、自衛官になることを選びました。

1980年4月に陸上自衛隊に一般曹候補学生として入隊し、同年12月に滋賀県今津町の第3師団第3戦車大隊（今津駐屯地）に配属。自衛隊時代は74式戦車を操縦していました。

自衛隊時代も俳優の夢を諦めることはなく、父親との約束である20歳で自衛官を辞め、1981年に俳優養成所に入所しました。

1986年に奈良橋陽子演出の舞台「MONKEY」で俳優デビューし、自衛隊出身という経歴を活かした活動をするように。

漫画原作の映像作品「右向け左！ 自衛隊へ行こう」「右向け左！2 自衛隊へ行こう」は、自衛隊の協力のもと映像化された青春ミリタリー作品で、自衛隊出身の今井雅之が脚本を手掛けました。

1996年に映画「静かな生活」での演技が評価されて日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞するなど、自身の経験を活かした活動や演技力の高さで支持されました。

そんな今井雅之ですが、2015年5月28日に54歳という若さで死去しました。
ここでは死因である大腸がんと診断されてからの晩年の様子など、今井雅之の死去にまつわる情報をお届けします。

2015年4月21日、今井雅之が自身のブログを更新し、大腸がんであることを公表しました。
大腸がん公表に伴い、予定されていた主演舞台「THE WINDS OF GOD」は療養のため降板することを発表しました。

その後、同年4月30日に記者会見を開き、同年3月から入院中であること、現在は抗がん剤治療をしていること、そして大腸がんは既にステージ4の末期がんであることを明かしました。

今井雅之は2014年11月に体調を崩し、医師から「余命3日」と宣告され緊急手術を行なったことを公表していましたが、この時は「腸閉塞」と発表されていました。
しかしこの時にはすでに大腸がんを患っており、病気により腸の状態が悪化したことで腸閉塞を起こしたことが伝えられました。

今井雅之は健康診断を受ける習慣がなかったようで、自衛隊出身で体力に自信があったことから「病院にかかったのは骨折した時ぐらい」という生活を送っていました。
しかし2014年夏頃に体調を崩して都内病院で診察を受け、この時は「腸の風邪のようなもの」と診断されたといいます。

その後も違和感があったことから兵庫県の病院で精密検査を受け、この時初めて医師から「大腸に複数の大きな腫瘍がある。ステージ4の末期がん」と宣告されました。

定期的に健康診断を受けず、体調を崩して病院にかかった時には、すでに手の施しようがないほどに病状が悪化していたとのことです。

今井雅之は大腸がん公表後も舞台復帰の意志を燃やしており、2015年5月5日に新国立劇場で行われた舞台「THE WINDS OF GOD」の千秋楽でステージに登壇し、復帰への熱い想いを語っていました。

しかしそれから23日後の2015年5月28日、午前3時5分に入院先の病院で家族に看取られながら死去しました。
死因は公表されている通り大腸がんによるものです。

今井雅之の兄は「本人が故郷で、今井家の墓に入りたいと強く望んでいた」と話しており、今井雅之本人の強い意向により、通夜・葬儀は故郷の兵庫県で近親者のみの密葬で行われました。

2015年4月に大腸がんのステージ4末期がんであることを公表した今井雅之ですが、病気について語った記者会見では、別人のように激やせした姿を見せました。

2014年末に緊急手術を受けた後から体重が減少し、2015年2月に行われた舞台制作発表で「体重が20kg減った」と明かしました。
この時は大腸がんであることを公表せず、「大腸が腐って腸閉塞を起こした」と説明していました。

その後も抗がん剤治療に励むも回復は叶わず、大腸がんを公表した2015年4月の記者会見の時にはまるで別人のように激やせしていました。

今井雅之の最期については、関係者が「激痛で苦しそうだった」と証言しており、かなり苦しんだことが窺えます。

大腸がん発覚後、開腹手術を行い大腸の一部を摘出しましたが、複数の転移が見つかったため抗がん剤治療を開始。
副作用が強かったため2015年1月より抗がん剤治療を中断し、免疫療法や食事療法に切り替えました。

この時には既に外出時は車椅子が必要となるほど体力が落ち、声を出すのもつらかったといいます。
転院して抗がん剤治療を再開しましたが、副作用で嘔吐を繰り返し食事がとれず、30分以上動くこともままならないほどに筋力が衰えました。

今井雅之は大腸がん公表後に舞台降板を発表し、2015年5月5日に舞台千秋楽のステージに挨拶に登壇しました。

しかしこの時も座っているのがやっとで、今井雅之は「病人ではなく役者としてここに立ちたかった。今は3分も立っていられない」と語り、元気だった頃のパワフルな姿からは想像もつかない小さな声で絞り出すように悔しさを滲ませました。

今井雅之の最期の瞬間は、関係者も「苦しんだ」と語るほど壮絶なものでした。

2015年5月23日に容体が急変し、入院先では大好物だったスイカも喉を通らず、鼻に通したチューブから点滴を投与して命を繋いでいました。

痛みも激しくモルヒネを投与しても痛みが治まらないほどで、今井雅之は「モルヒネで殺してくれ」と懇願するほど苦しんだようです。

最期は2〜3日ほど昏睡状態が続き、2015年5月28日に家族に看取られながら息を引き取りました。
最期の瞬間まで病に苦しんだ今井雅之ですが、亡くなった時の顔は歯を見せてにこやかに笑顔を浮かべていたと関係者が語りました。

今井雅之の死因は末期の大腸がんですが、体調を崩して都内病院にかかった時は医師から「腸の風邪のようなもの」と診断されたことを明かしています。

今井雅之は日課として長年続けていたマラソンがきつくなり、胃に痛みを感じて都内総合病院にかかりました。

都内病院では「腸の風邪」と診断され、それでも違和感があり3回ほど同じ病院で診察を受けましたが、診断は全て「腸の風邪」でした。

処方された薬が効かなかったことから関係者を通じて兵庫県の病院を紹介してもらい、そこで精密検査を受けたところ末期の大腸がんが見つかりました。