名前：大塚明夫(おおつか・あきお)
生年月日：1959年11月24日
出身地：東京都
血液型：B型
身長：182cm
所属事務所：マウスプロモーション
職業：声優、俳優、ナレーター

23歳の頃に交際していた女性から「男性は夢がある方が良い」と言われフラれてしまい、一念発起した大塚さんは役者になることを決意。

まずは仲代達矢主宰の「無名塾」の入塾試験に挑んだものの、最終選考で落選。

次に文学座の養成所である「文学座演技研究所」に入所した大塚明夫さんですが、研究生として残れずに1年で退所することに。

そして最終的に井上ひさし(当時)主宰のこまつ座へと入団しますが、当時は仕事もないため生活が苦しく、父親から声優の仕事を紹介されたことをきっかけに声優となりました。

大塚明夫さんに声優の仕事を紹介したというお父様は、声優界の重鎮とも呼べる大御所・大塚周夫(おおつか・ちかお)さんです。

野沢雅子さんらとともに声優界の黎明期を支えた方で、代表作は『ねずみ男(ゲゲゲの鬼太郎／第1作・第2作)』、石川五エ門(ルパン三世／初代)、海原雄山(美味しんぼ)、ぬらりひょん(ぬらりひょんの孫)などがあります。

多くの方に親しまれてきた大塚周夫さんですが、残念ながら2015年に85歳でお亡くなりになりました。

幼い頃は父親がねずみ男を演じていることでいじめられていたと話し、あまり父親との仲は良くなかったそうです。

反発して役者の道に進まなかったこともありましたが、結果的に同じ業界に身を置く事となり、次第にしっくりいくようになり、近年では親子共演も見られていました。

また、父・周夫さんが「(財産のようなものを)何も遺してやれなくてごめんな」と言ったことに対し、「一番大切なものを遺してもらった」と答えた明夫さん。
それは何かと問われると、「俳優としての血」だと答えたという逸話も残っています。

そんな父親の意思を受け継いだ大塚明夫さんは、「声優である以前に俳優である」という信条の持ち主。

「良い声優は、良い俳優でもあるはずです」とあるインタビューでも語っていました。

2017年1月には再婚を発表。
同じく1月に放送された『人気声優200人が本気で選んだ!声優総選挙!3時間SP』では第10位に選ばれるなど、その実力は声優仲間も認めるほどです。

約30年近い声優歴の中で、大塚明夫さんが演じてきたアニメのキャラクターはどんなものがあるのでしょうか？

主なキャラクターをご紹介します。

万能潜水艦ノーチラス号の船長で、海洋生物学者。「ネモ」という名前はラテン語で「誰でもない」を意味し、本当の名前は明かしていませんでした。

実はその正体は、かつて栄えた「旧タルテソス王国」の国王・エルシス・ラ・アルウォールであり、主人公・ナディアの実の父親でもあります。

楽しいムーミン一家に出てくる、ムーミンのお父さんの「ムーミンパパ」。
シルクハットにパイプたばこがトレードマークの、ダンディなパパですね。

若い頃は冒険家で、船に乗って冒険に出た先で助けた女性が、のちのムーミンママらしいです。

常に傍らに白いギターを携えており、町から町へと旅をする流れ者。
「う～りう～りう～り♪」という謎の自作の歌を歌うこともしばしば。

ギターの中にはニガウリを詰め込んでいて、それを発射させて戦うといった戦法や、ニガウリジュースを発射して苦さで敵をやっつけたりするという、結構キツイ攻撃をするキャラです。

ちなみに大塚明夫さんは他にも「ナガネギマン／ネギーおじさん」を担当しています。

言わずと知れた巨匠・手塚治虫原作の漫画、ブラックジャック。
大塚明夫さんは主人公のブラックジャックを演じています。

幼い頃に爆発事故に巻き込まれ、その時の手術のあとが身体中に多数残っている天才的な外科医。皮膚移植をされたため、顔の皮膚の色が違う部分があります。

ちなみに本名は間黒男(はざま・くろお)。

京楽春水(きょうらく・しゅんすい)は上級貴族の次男でありながら、女性ものの着物や帯を使ったり、足袋を履かないなど、派手な格好をしているキャラクターです。

酒と女が好きで飄々としている性格ですが、戦いにおいてはシビアな一面も。

忍術学園1年は組の実技指導を担当する教師。忍たまたちに厳しく指導することも多々あるが、それは愛情の裏返しとのこと。

忍術の一つに変装があるが、山田先生の女装は色々な意味でスゴイ。

このキャラクターの先代声優は実父の大塚周夫さん。親子二代に渡って同一キャラクターを演じるという、珍しいケースとなりました。