西川貴教のソロプロジェクトであるT.M.Revolution。デビュー以来、たくさんのヒット曲をリリースしてきました。

T.M.Revolutionといえば、とにかく歌がうまいことで有名ですよね。あの芯のある力強いハイトーンボイスは唯一無二のもの。圧倒的な歌唱力、迫力のあるパフォーマンス、そしてお茶目なキャラクターでいつもファンを楽しませてくれる性格が魅力です。

T.M.Revolutionは、1995年に浅倉大介プロデュースによる西川貴教のソロプロジェクトという形で発足しました。1996年にシングル「独裁 -monopolize-」でデビューすると、翌年には「WHITE BREATH」でオリコンチャート1位を獲得。ミリオンセラーも達成してしまいます。

お茶目な曲調とパンチの効いたビジュアル、そして圧倒的な歌唱力で一躍時の人となったT.M.Revolution。その後も「HOT LIMIT」「WILD RUSH」などヒット曲を飛ばします。

T.M.Revolutionという名前は、Takanori Makes Revolution（貴教が革命を起こす）の頭文字をとったもので、西川の鮮烈なキャラクターは当時まさに革命と言えたかもしれません。

「HOT LIMIT」の強烈な衣装と風に吹かれるPVはあまりにも有名ですよね。

近年は声優・歌手の水樹奈々とのコラボレーション活動も話題を呼びました。2人は2013年にシングルを2枚リリースし、2013年・2014年の紅白歌合戦に出場しています。どちらもテレビアニメ「革命機ヴァルヴレイヴ」の主題歌に起用され、楽曲も2人のビジュアルイメージもアニメの世界観とリンクしたものになっています。

デビュー当時から一貫してプロデュースを手掛け、TMRの片割れといっても過言ではなかった浅倉大介ですが、2002年、シングル「BOARDING」以降は西川のセルフプロデュースに切り替わります。2人が不仲になったのでは？という噂も飛び交っていますが、あくまで憶測に過ぎないようです。浅倉大介はTMRのプロデューサーを離れてからも変わらず作曲・編曲には携わっているので、本人たちにとってはそれほど大きな変化ではないのではないでしょうか。

2000年9月6日にリリースされた14thシングル「魔弾～Der Freischutz～」。
駆け抜けるような爽快感で、これぞTMRサウンド！といった楽曲です。タイトルの「魔弾」はドイツ民謡「魔弾の射手」に登場する射撃の名手のことで、サブタイトルにはドイツ語名が取り入れられています。PVは小津安二郎映画をオマージュしており、西川貴教本人のほか、木村多恵さんなどが出演。曲の世界観とのギャップが話題になりました。

2003年3月26日にリリースされた6thアルバム『coordinate』に収録されている「Meteor -ミーティア-」。アニメ『機動戦士ガンダムSEED』の挿入歌に起用されました。

メロディアスで力強くも、どこか悲しい楽曲です。「行方不明になった男」をテーマとしており、PVでは自分自身に追いかけられる男の切ない無限ループを描いています。

1998年10月7日にリリースされた9thシングル「THUNDERBIRD」。『世界ふしぎ発見！』のエンディングテーマに起用され、オリコン最高順位は3位、累計売上は50.2万枚を記録しました。

TMRにとってシングル曲では初のバラード曲です。スピード感のある楽曲を勢いよく歌い上げる姿が印象的な彼ですが、このようなミディアムテンポなナンバーでも、その歌唱力を十二分に感じることができます。

1997年4月21日にリリースされた4thシングル「LEVEL 4」。ゲームソフト『モータートゥーン・グランプリ』のCM曲に起用されました。オリコンは初登場30位でしたがロングヒットを記録し、累計売上は42.7万枚でした。

タイトルの「LEVEL 4」は、今作が4枚目のシングルであることが理由。小室哲哉直系のプロデューサー・浅倉大介サウンド全開の楽曲で、ノリの良いトランス調のナンバーになっています。