ときは朝鮮王朝時代。太陽のように暖かい王世子、イ・フォン（子役：ヨ・ジング）と、太陽を優しく見守る月のような少女、ホ・ヨヌ（子役：キム・ユジョン）は運命に導かれるように恋に落ちる。しかし、朝廷の権力争いの陰謀によって、婚礼を目前にヨヌは原因不明の病気にかかり命を落としてしまう。

韓服の仕立てで定評のあるオクチョン。だが母が両班チョ・サソク家の賤民であることが知られ、仕立ての依頼が途絶えてしまう。一方、王宮では世子嬪選びが始まる。世子イ・スンは偶然を装って世子嬪候補と出会うはずだったが、手違いで服の寸法を取りに来たオクチョンと出会ってしまう。

時代は、黒い陰謀や政治腐敗が渦巻く高麗から朝鮮への王朝交代期。“民のための国づくり”を目指し、6人の英雄“六龍”が立ち上がる。朝鮮王朝の初代王イ・ソンゲ、のちに朝鮮第3代王となるイ・バンウォン。イ・ソンゲを支え建国に貢献するチョン・ドジョン、そして、貧しい暮らしをしながらも希望を捨てず前向きに生きるプニ、哀しみを胸に戦い続ける剣士イ・バンジ、家族想いの剣士ムヒュル。“六龍”の6人は、それぞれの過酷な過去に悩み葛藤しながらも、新しい国づくりに望みを託す！

1680年3月初旬の深夜、ある湖畔で司憲府大司憲（サホンブ　テサホン）チャン・イクホンが何者かに重傷を負わされ、後に帰らぬ人になる。その事件の容疑者として、無実の罪を着せられたチェ・ヒョウォンと息子のチェ・ドンジュは、真犯人を探る中で罠にはまって捕縛、逃げ出したが、部下共々殺害された。命からがら逃げ出したヒョウォンの娘・トンイは、身を隠すために宮殿に入った。

貴族の庶子であるウノは、行方知れずの母を捜して密陽（ミリャン）へとやって来る。そこで幽霊のアランから「自分の死の真相を探ってほしい」と頼まれたウノは、密陽の使道（地方役人）となり彼女に協力する。やがて母親とアランの間に関係があると分かり…。

李氏朝鮮第14代王・宣祖と仁穆大妃の間に生まれた嫡流の王女でありながら過酷な運命に翻弄された貞明公主（韓国語版）（チョンミョンコンジュ）の生涯を描く。

ただし、貞明が長崎の硫黄鉱山で火薬製造を学び、朝鮮に戻って火器都監で活躍するという展開はフィクションである。