名前：TOSHI(2010年から表記をToshlに変更。)

本名：出山利三(でやま・としみつ)

生年月日：1965年10月10日

出身地：千葉県館山市

身長：164cm

血液型：A型

職業：ボーカリスト、ミュージシャン、プロデューサー

公務員の父親とピアノ講師の母親という、絵に描いたような幸せな中流家庭に生まれたToshlさん。

地元の幼稚園に入園した際、生涯の盟友となるYOSHIKIさんと出会います。

2人は幼稚園の『すみれ組』からの付き合いだそうで、となるともうかれこれ45年以上友人同士なんですね！

ちなみにこちらはお2人の卒業アルバムですが…超真面目そうなToshlさんとは正反対に、YOSHIKIさんバリバリヤンキーです…。この2人がつるんでいたら「なぜ？」と思ってしまいそうです。

1982年、バンドのメンバーの1人が進学の問題でバンドを脱退。

そこで新たなバンドを結成するにあたって、当時好きだった『アイアン・メイデン』のようなよりハードロックなバンドを目指すことを決定し、『X』が結成されました。

バンド名の『X』ですが、他のバンドと並んだ時にアルファベット一文字だと逆に目立つからといったYOSHIKIさんの戦略的なものがあったんだそうで、よく言われる『無限の可能性』は後付けなんだとか。

その後、世界進出にあたって同名のバンドがいることを知り、日本のX、ということで『X JAPAN』に改名したそうです。

独特のハスキーなハイトーンボイスを持つToshlさんの歌声は多くの人々を魅了。

特にメジャーデビューした1989年に発表した『紅』は大ヒットとなり、Xは見た目ゴリゴリのビジュアル系、そして万人受けし辛いハードロックというジャンルながら、日本有線大賞新人賞・日本ゴールドディスク大賞など数々の賞を受賞しました。

1992年には日本人アーティストとしては初となる東京ドーム3日間連続公演を行うなど、その人気は絶大なものとなり、後のロックシーンに与えた影響は計り知れないものがあると思いますね。

世界進出を果たし、まさにグローバルに活躍していこうとしていた矢先、Toshlの脱退によりX JAPANは解散という結末を迎えてしまいます。

1997年4月にToshIさんが脱退することが決定し、後任のボーカルを探すとしていたものの見つからず、同年9月に解散することを発表。

突然の解散になってしまったためファンに対するけじめを付けようというHIDEの提案により、1997年12月31日に解散ライブを行い、同日の紅白歌合戦の出演を以て活動を終了します。

「音楽性の違いにより」というよく聞く解散理由でしたが、この解散劇には後述するToshlさんの洗脳騒動が大きく関わっていたのでした。

X JAPANが解散してしまった背景には、Toshlさんの『洗脳騒動』があったことは今や周知の事実です。

事の始まりはX JAPANの活動が一旦休止状態にあった1993年頃。

Toshlさんが主演したロックオペラ『ハムレット』のヒロイン役にオーディションで抜擢されたのが、後に嫁となる守谷香氏でした。

自分を積極的にアピールしてくる女性が多い中、控えめに振る舞う守谷香氏に惹かれたそうです。

舞台での共演後は友人関係が続いていたそうですが、1994年に再会した際、精神的に悩んでいたToshlさんに優しい言葉をかけ、「死ぬときは手と手を繋ぎ逝きましょう」と書かれた短冊を手渡したそう。

これに感動したToshlさんはほどなくして守谷香氏と交際を始めることとなりました。

そんな風にボロボロになってしまったToshlさんを見て、交際中だった守谷香氏は「見栄を張る事もカッコつける事もない」「ありのままでいい」「メイクも金髪もいらない」と優しく受け止めてくれたと言います。

精神的に落ち込んでいるときに優しい言葉をかけてくるなんて、怪しい宗教団体がやる手口そのまんまという感じですが、やはりそういう時は誰かに縋りたくなるものなのでしょう。

Toshlさんはますます守谷香氏に依存していったようです。

1997年の9月上旬、39度の熱があってふらふら状態なのにも関わらず、「今行かないと生まれ変われない！」という守谷香氏の必死の説得によりセミナーの説明会会場へと訪れたToshlさん。

セミナーのスタッフから申し込み用紙を渡され、「今決めなければ何も変われない」「今すぐに決断しなさい」という執拗な説得があり、妻と自分のセミナー代計14万を支払うことに、

そして9月下旬についにそのセミナーに参加することとなるのです。

3日間のセミナーでは、自分の過去の悲しい体験を語らせてそれを共有する、自分の内にある怒りなどを思いっきりぶちまける、そして自分の容姿などを罵倒され否定され、自尊心を徹底的につぶされ、最後には「ここはお前のふるさとだ」という甘い言葉をかける…という手法がとられたそう。

実際にロックバンドとして人前に立つことで無理をして、ストレスやコンプレックスを抱えていたToshlさんにとっては洗脳されるのに十分な理由があったのです。

3日間のセミナーが終わる頃はすっかり虜になっていたそうですよ。

X JAPANのボーカルとして一世を風靡したカリスマ・TOSHIが、メイクもせず激しいシャウトもしない「ヒーリング系ミュージック」のミュージシャンへ転向したというのは当時の世間には相当異様なものに映りました。

そして、Toshlさんが自己啓発セミナーへ出入りしていることをかぎつけたマスコミは、「洗脳だ！」と報道。

その通り洗脳されていたのですが、当の本人は洗脳されているなどとは微塵も思っていませんから、当然否定します。

自らワイドショーに出演し、洗脳などではない、と釈明もしていました。

そんなToshlさんを傍らで見つめる守谷香氏。

洗脳されたと言われる夫を支える健気な妻…という感じですが、その裏ではセミナー主催者のMASAYA氏と一緒になってToshlさんを罵倒したり暴力をふるったりしていたといいますから恐ろしいですよね！

この時一緒に出演したのも、変なこと言わないように監視しているんじゃないか…などと勘ぐってしまいます。

自らワイドショーに出演して”火消し”を図ったものの、マスコミの報道はますます過熱。

周囲の人間たちも巻き込んでの報道合戦に怒り心頭だったToshlさんは、自身のブログで”肋間神経痛”になってしまったことを明かしていました。

肋間神経痛とは、日常のちょっとした動作で痛みが現れ、しかも咳やくしゃみをするだけでも骨折してしまうかもしれないという危険があるんだそうです。