いくら強い意志があったとしても、満足に生活できないとタカラジェンヌとして活動を継続することは難しいでしょう。生活費に加え、ファンの前では宝塚らしい身なりを整えないといけないため、ファッションや美容にもお金をかけなければいけないので、給料以上の出費が必要になるタカラジェンヌも少なくありません。

タカラジェンヌの多くが、芸能人の娘であったり、大手企業に務める重役の娘など、かなりの経済力を持つ家庭に生まれています。そのため、タカラジェンヌとしてあまり稼ぐことができなかったとしても、家族の援助で活動を継続しているタカラジェンヌもいるようです。

結果を出すことができなければ安い給料のままですが、トップスターになると、1回の公演で100万円ほどの収入を得ることができるそうです。年収ですと1000万円辺りになり、トップ娘役もほぼ同額の給料と言われています。

公演だけで1000万円を稼いでいるトップスターたちですが、トップになると自分たちのグッズも大量に制作されるようになります。そのグッズの売上金も一部が給料として支払われる他、ファンクラブ、スポンサーなどを通じてさらに収入を得ることができます。

これらも含めると、1000万円を軽く超える年収を稼いでいる可能性も考えられますね。

宝塚歌劇団は、豪華絢爛なミュージカルとショーで時代を築いてきた劇団です。タカラジェンヌたちの基本は舞台であり、日々公演と稽古に全力を注いでいます。

宝塚歌劇団には2つの専用劇場があり、本拠地である兵庫県宝塚市にある宝塚大劇場と、東京都千代田区にある東京宝塚劇場を中心に舞台公演を行っています。

専用劇場以外でも定期的に公演しているので、関東と関西に済んでいなくても、タイミングが良ければ観劇することができるでしょう。

舞台での活動が中心ですが、まれにテレビ出演することがあり、放送時はインターネットでも大きな話題を呼ぶことも珍しくありません。紅白歌合戦に出演したこともあり、毎年、宝塚歌劇団が紅白歌合戦に出演してほしいと願うファンも少なくはないでしょう。

舞台を優先するため、テレビにはあまり出演する機会がない宝塚歌劇団。しかし、2016年に解散したSMAPの冠番組「SMAP×SMAP」には何度も出演を果たしています。

明日海りおさんがトップスターに就任したばかりの花組が歌収録に参加したり、100周年を迎えた年には、100名のタカラジェンヌたちが同番組で顔をそろえました。

SMAPとは縁があり、同番組では宝塚歌劇団のパロディーであるコント「竹の塚歌劇団」を放送し、タカラジェンヌたちの間でも人気だったようです。

地上波のテレビではありませんが、衛星放送などで視聴できるチャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」では、大勢のタカラジェンヌたちが舞台裏や対談の様子を披露しています。

地上波のように気軽に視聴はできませんが、宝塚歌劇団ファンには必須のチャンネルですね！

十分な名声を得たトップスターは、大手企業からCMのオファーを受けることもあります。CMはギャラが高いと言われているので、トップスターとしての収入以上の報酬を、たった1回のCMで稼ぐ可能性もあるでしょうね。

また、トップスターでなくても、CM出演や企業のイメージキャラクターの仕事を依頼されることもあるようです。2018年に宝塚歌劇団を退団した伶美うららさんは、トップ娘役ではありませんでしたが、5年間、池田泉州銀行のイメージキャラクターを務めていました。

舞台を中心としながらも、人気を得たタカラジェンヌには、舞台以外の仕事も任される機会が多いようですね。