名前：真家 ひろみ（まいえ ひろみ）
別名：立花 正太郎（たちばな しょうたろう）
本名：眞家弘敏 〔まいえ ひろとし〕
生年月日：1946年11月1日
没年月日：2000年3月6日
出身地：東京都目黒区
身長：173cm

真家ひろみは、ジャニーズ事務所から最初に誕生したグループ「ジャニーズ」のメンバーで、リーダーを務めていました。

後にジャニーズ帝国を築くことになるジャニー喜多川が第1号として世に送り出したアイドルグループで、真家ひろみはトーク力に長けていたことからコンサートMCの進行やまとめ役として活躍しました。

ここではジャニーズ事務所の礎を築いた初代ジャニーズ・真家ひろみの過去から現在をまとめました。
ジャニーズ時代の写真と経歴、退所後のタクシー運転手への転身、家族や結婚、死去と死因など、これまでの真家ひろみをお届けします。

1962年4月、ジャニーズ事務所の最初のアイドルグループとして結成された「ジャニーズ」のメンバーになり、1964年11月5日に「若い涙」でレコードデビューした真家ひろみ。

元々はジャニー喜多川が作った野球チーム「ジャニーズ」の一員で、雨で野球の練習ができなかったある日、ジャニー喜多川に連れられて観た映画「ウエスト・サイド物語」に感銘を受けてエンターテイメントの世界に興味を持ちました。

ジャニー喜多川は芸能の世界に憧れを持ち始めた少年たちのためにエンターテイメント事業への参入を決意し、野球チームのメンバーだった真家ひろみ、飯野おさみ、中谷良、あおい輝彦の4人で「ジャニーズ」が結成されました。

初代ジャニーズは1964年にシングル「若い涙」でレコードデビューを果たすと、歌って踊れるアイドルグループという新鮮な形態が当時の少女たちの支持を集め、以後「太陽のあいつ」「涙くんさようなら」などのヒット曲を生みました。

初代ジャニーズはデビュー後も更なる実力向上のためアメリカでダンスレッスンを受けるなど精力的に活動しましたが、海外経験を経てメンバーそれぞれに今後の方向性に違いが生まれるように。

デビューから僅か3年後の1967年11月20日、渋谷公会堂で解散コンサートを開催し、同年12月31日放送の日本テレビ「プラチナゴールデンショー」を最後に、初代ジャニーズは解散を迎えました。

解散後、1969年12月13日には日本劇場で上演された「オールスター・歌の祭典」で1日限りの再結成が果たされましたが、その後メンバーは別々の道を歩むことになります。

真家ひろみは芸名を真家宏満→まいえ宏満→ 真家宏満→立花正太郎と幾度も改名しながら、ワイドショー「3時のあなた」のサブ司会や、作詞活動、俳優業などで芸能活動を続けました。

初代ジャニーズとして活躍していた頃の写真がこちらです。

真家ひろみはトークの技術に長けていたため、ジャニーズ時代からコンサートMCの進行を任されることが多く、その経験を活かしてジャニーズ解散後もワイドショーのサブ司会を務めました。

初代ジャニーズ解散後、改名や事務所移籍を繰り返しながらも芸能活動を続けていた真家ひろみですが、1982年に芸能界を引退してタクシー運転手に転身しました。

タクシー運転手に転身した経緯や意思などは、猪瀬直樹著のインタビュー書籍「あさってのジョー」や、フジテレビ「ザ・ノンフィクション」でも取り上げられ、初代ジャニーズとして人気を得たメンバーの意外な末路が話題になりました。

また、1993年には真家ひろみが立花正太郎名義で著書「ハイ！どうぞ～ジャニーズ・タクシー奮走記」を出版し、タクシー運転手として働く自身の経験を公開しています。

1995年には個人タクシーの資格を取得し、晩年はタクシー運転手として働いていたことがわかっています。

真家ひろみはタクシー運転手として働き始めましたが、芸能界への復帰を諦めることができず、作詞作曲に励んでオリジナル曲を制作していました。

タクシー業の合間に新宿・歌舞伎町のホストクラブでも働き、客を相手に歌を披露するなど、いつか歌手として表舞台に戻る夢を見続けていたといいます。

本格的に芸能界に戻ろうと、自ら個人事務所「有限会社 真家企画」を設立したこともありましたが、結局デビューは叶わず、芸能界復帰を果たすことはできませんでした。

2023年現在、ジャニーズ事務所に関する話題として、ジャニー喜多川によるタレント達への性加害が問題視されています。

ジャニー喜多川の性加害は今に始まったことではなく、昭和の時代から平成まで、常にその噂が囁かれ、過去には複数の元ジャニーズが暴露本を出版しました。

ジャニー喜多川の性加害について報じようとする各メディアも元ジャニーズへの取材を試み、当時タクシー運転手として働いていた真家ひろみのもとにも記者が訪れました。

しかし真家ひろみはジャニー喜多川の性加害について語ることはなく、「僕はまた芸能界に復帰するから、ジャニーさんのことは言えません」と断ったことが明かされています。

結局真家ひろみが芸能界に復帰することはありませんでしたが、真家ひろみの口からは死ぬまでジャニー喜多川の性加害にまつわる話題は出てきませんでした。