尾上菊之助さんの祖父は、六代目尾上菊五郎。

父親は、七代目尾上菊五郎です。

母親は、女優の富司純子さんで姉は、同じく女優の寺島しのぶさんです。

2013年には、二代目中村吉右衛門さんの四女である波野瓔子さんと結婚。

2013年11月に第一子である長男が生まれ、2015年7月には第二子の長女。

2017年9月には、第三子である次女が誕生しています。

屋号：音羽屋

尾上菊之助さんは、女形（女性やく）も立役（男性やく）もできる実力派の歌舞伎役者です。

尾上菊之助さんは、18歳～19歳で、「尾上菊之助」という大きな名を襲名しています。

格が高いお家の役者さんはですと、襲名披露公演が１年間続くこともあります。

尾上菊之助さんの大学中退は歌舞伎の襲名によって、通うことが難しくなったことが理由かもしれません。

尾上松也さんの父親は、6代目・尾上松助です。

母親は、元新派女優の河合盛恵さん。

祖父は、新派名脇役の春本泰男さん、叔父は大谷桂三さん（初代・尾上松也）、妹は新派女優の春本由香さんです。

尾上松也さんの家系は、もともと歌舞伎の家柄ではありません。

父親がただ歌舞伎が好きで、祖母のつながりで歌舞伎界に入ったと言われています。

尾上松也さんの歌舞伎初舞台のきっかけは、父親、松助の襲名披露記者会見の前日。

当時の松竹会長、永山武臣氏が「息子はいくつになった？出しちゃえ」という一声で初舞台が決定。

5歳で歌舞伎の初舞台を踏むこととなります。

2代目尾上松也として「伽羅先代萩」の鶴千代役で初舞台を果たした尾上松也さんは、それ以降、数々の舞台に子役として出演するようになりました。

15歳の時に「シベリア超特急2」で映画初出演し、翌年「日本映画批評家大賞」新人賞を受賞。

ミュージカル俳優などもこなしていましたが、久しぶりに父親の歌舞伎の舞台を見て、父親の演技に感動し、「せっかく歌舞伎俳優の子に生まれ、チャンスがあるのなら、やってみるしかない。俺にはこれしかない。」と思ったそうです。

そして、10代後半から20代前半は、女形を中心に、父・松助が所属する、7代目尾上菊五郎が率いる菊五郎劇団で活動しています。

尾上菊之助さんと尾上松也さんの仲について、調べてみました。

「尾上」と名前がつく、俳優さんは他にも尾上右近さんなどもいます。

家系図的に親戚だったりするのでしょうか。

しかし、調べてみましたが血縁関係はまったくありませんでした。

最初にプロフィールでお話したように、それぞれの家系でお互いの親戚が関わっているようでもありませんでした。

尾上菊之助さんは、代々伝わる歌舞伎役者の家ですが尾上松也さんは、父親が歌舞伎俳優という家系です。

また、お互い本名の苗字もまったく違うことからとくに関係はないでしょう。

尾上の屋号、音羽屋は歌舞伎の家の中でもかなり格式の高い家になります。

現在の当主は7代目尾上菊五郎です。

江戸の世話物芝居を演じさせたら、右に出る者がいないというほど江戸っ子気質を感じさせる役者さんではありますが、音羽屋の元祖は京都なのです。

音羽屋に屋号は、初代尾上菊五郎の父の名前が音羽屋半平（おとわや はんぺい）であったことが関係しています。

この半平さんは、京都の「都万太夫座（みやこまんだゆうざ）」という芝居小屋でお客様の案内係や食事の世話などを仕事にしていました。

この仕事の事を出方というそうです。

また、生まれたのが京都の清水寺の近くで、清水寺に「音羽の滝」と呼ばれる滝がありその「音羽」を自分の名前にしたそうです。

現在の世話物を得意とする音羽屋の芸は、3代目菊五郎の頃から定まったといわれています。

現在、音羽屋を名乗っている役者は、7代目尾上菊五郎さんの家で、息子の５代目尾上菊之助さん、そのまた息子の７代目尾上丑之助。

その他、尾上右近さん、尾上松緑さん、尾上松也さんなどがいます。

また、坂東彦三郎さんの家も音羽屋なのです。

お弟子さんなども数えるととても多い人数で、かなりの大所帯です。

しかし、全員血縁関係者ではありません。

音羽屋という屋号を持つ役者の一門というくくりになり、それが「尾上」とのことです。