名前：ジャニー喜多川（じゃにー きたがわ）
日本名：喜多川 擴（きたがわ ひろむ）
英語名：ジョン・ヒロム・キタガワ
生年月日：1931年10月23日
出身地：アメリカ・ロサンゼルス

ジャニー喜多川は、日本を代表する男性アイドル事務所・ジャニーズ事務所の創業者です。

1960年代に自身がコーチを務めていた少年野球チームを「ジャニーズ少年野球団」と名付け、雨で野球の練習ができなかった日にメンバー4人を映画館に連れて行き、ミュージカル映画「ウェストサイドストーリー」に感銘を受けた子供達を見てエンターテインメント事業を始める決意をしました。

1962年4月に野球チームのメンバー4人を選抜してグループ「ジャニーズ（初代ジャニーズ）」を結成し、同年6月にジャニーズ事務所を創業しました。

その後、ジャニー喜多川は自ら設立したジャニーズ事務所の代表取締役社長を務め、「フォーリーブス」「少年隊」「光GENJI」「SMAP」など数々の人気グループを誕生させました。

ジャニー喜多川はその名前と容貌、そして「You、〇〇しちゃいなよ」という喋り方から、ハーフや外国籍と思われることが多い人物です。

しかしジャニー喜多川の国籍は日本で、父親も母親も日本人であることから、ハーフではありません。

ジャニー喜多川の父親は僧侶で、ジャニー喜多川が生まれるよりもっと前の1924年に布教活動のために渡米しました。

その後1931年にジャニー喜多川が誕生したため、生後はアメリカで生活しています。

1933年に家族で日本に移住し、以降は大阪府で暮らしていましたが、間もなくして母親が死去し、太平洋戦争勃発後は子供達だけで和歌山県へ疎開しました。

ジャニー喜多川は16歳まで日本で育ちましたが、第二次世界大戦終結後に子供達だけで生まれ故郷であるロサンゼルスに移住し、現地の高校に入学しました。

高校時代にロサンゼルスの劇場でミュージックメイカーのアシスタントとしてアルバイト経験があり、この頃から音楽や演劇に触れて過ごしました。

高校卒業後はロサンゼルス・シティー・カレッジに進学。
当時、美空ひばりがアメリカ公演を行った際に父親が会場を用意した縁でジャニー喜多川がステージマネジメントを担当しました。

このまま演劇の世界に入るかと思った矢先、1952年にアメリカ軍に徴兵されたことで朝鮮戦争に従軍することに。
約1年の兵役を終えて来日し、そこで少年野球チーム「ジャニーズ」を結成しました。

ジャニー喜多川の名前はあらゆる公式文書でも「ジャニー喜多川」と表記されているため、これが本名であると思われがちです。

しかし日本国籍でありハーフでもないジャニー喜多川の日本名は「喜多川 擴（きたがわ ひろむ）」で、アメリカ在住時の英語名は「ジョン・ヒロム・キタガワ」です。

ジャニー喜多川という名前は、ショービジネス関係で知り合ったアメリカ人から呼ばれていた愛称で、この名前を自称して公式的な活動をしていました。

ここからはジャニー喜多川の家族についてお届けします。

ジャニー喜多川の家族構成は、父親・母親・兄・姉・本人の5人家族で、3人兄弟の末っ子として育ちました。

ジャニー喜多川の父親・喜多川諦道（きたがわ たいどう）は、1898年に大分県で生まれた日本人で、高野山真言宗の僧侶です。
高野山米国別院第3代主監・布教師の肩書きを持っています。

父親は8歳で出家し、13歳の時に高野山の普賢院に弟子入りしました。
海外に興味を持ちアメリカに布教活動のため渡米し、1933年に日本に戻っています。

父親は僧侶の傍ら1946年から1948年までプロ野球チーム「ゴールドスター」のマネージャーを務めており、ジャニー喜多川が少年野球団を結成したのも父親の影響が大きかったと言われています。

ジャニー喜多川の母親は経歴や職業なども不明な一般人で、名前も明らかになっていません。

アメリカでジャニー喜多川を出産し、1933年に家族で日本に戻りましたが、母親は間もなくして死去しました。

ジャニー喜多川と母親のエピソードはほとんど残っておらず、どんな人物だったのかは謎に包まれています。

ジャニー喜多川には兄と姉がおり、3人兄弟の末っ子として育ちました。

兄の喜多川真一は、アメリカ航空宇宙局でアポロ計画の設計を担当していた科学者であることが判明しています。

しかし1980年代に50代半ばで死去しました。