千代丸一樹さんは、九重部屋所属の現役大相撲力士で最高位は東前頭5枚目（2018年3月場所）。同じ九重部屋所属の元小結・千代鳳（13代大山）さんは弟にあたります。小中学生時代に柔道を習いながら、相撲も習っていました。

相撲を教えてくれていた指導者の子供が九重部屋所属の元力士だったことから、志布志市立志布志中学校を卒業後、九重部屋に入門しています。

2007年5月場所で初土俵を踏み、同期には旭秀鵬がいます。

13代九重からは「相撲は強ければお金になるよ」と勧誘の際に言われ、13代九重が角界屈指の金持ちであったことから強い説得力を感じたといいます。

入門後の千代丸一樹さんは、勝ち越しと負け越しを繰り返す場所が続いていましたが、番付は着実に上げていきました。

そして初土俵から約3年半で、幕下に昇進しています。

入門してからの1年は15歳だった千代丸一樹さん、ホームシックになり、弟の祐樹（後の千代鳳）さんが入門するときには「最初はしんどいぞ。お前は高校・大学まで行って柔道を続けた方がいい。考え直せ」とアドバイスをしていたそうです。

三段目昇進時には、四股名を本名の木下から千代丸に変更しています。

その後も番付を上げていった千代丸一樹さん。

2012年には幕下上位に定着し、2013年7月場所は東幕下筆頭位で勝ち越しを上げ、場所後の番付編成会議で新十両昇進となりました。

これで、史上17組目の兄弟関取となり、地元の志布志市からは史上3人目の関取となりました。

千代丸一樹さんは十両に上がるまでは、千代鳳の付け人をしていて千代丸一樹さん自身もこのままではいけないと奮起したことも関取昇進に関係しているとお話していました。

千代丸一樹さんの身長は178㎝、体重は191kgです。

大きな身体をもつ千代丸一樹さんは相撲だけでなく、SNSでは「かわいい　千代丸」としても話題となりました。

昼寝をする姿がSNSに投稿されると「最も萌える大きな坊や」と様々なメディアにも取り上げられ相撲好きの女性からだけでなく、人気を集めています。

千代丸一樹さんの実家は、鹿児島県志布志（しぶし）市です。

千代丸一樹さんの実家は、2011年4月に火事に見舞われてしまいます。

火事の連絡は、お姉さんの電話で知った千代丸一樹さん。

火事の連絡は最初、4月2日にあったため前日のエイプリルフールのサプライズと思ったそうです。

しかし、お姉さんが電話口で泣いていたこと、後から友人に現場の写真が送られてきて事実を認識したそうです。

その後、実家再建のため兄弟で家の再建を誓った千代丸一樹さんは、以来一刻も早く関取になることを決意し、「土地、新居込みで2千万円。まず半分はオレが準備してそして残りは兄がチョコチョコとローンを組んで払う予定です」とその計画を語っていました。

千代丸一樹さんの家族は、両親と姉、弟の5人家族です。

千代丸一樹さんの弟も同じく力士として活躍しています。

今後は、兄弟対決が見られる日もあるでしょう。

千代丸一樹さんのお父さんは、木下 五男さんで建設会社にお勤めをされている一般人です。

千代丸一樹さんの四股名を決める時には、両親は「千代大志」という四股名を考えていたそうです。

しかし、14代九重こと千代大海が当時はまだ現役で活躍していて「大」の字を使うのはそどうか？と思っていた千代丸一樹さんに、13代九重が「よし、丸いから”千代丸だ”！」と四股名が決まりました。

また父親は、弟の千代鳳関に野球をやらせたかったそうです。
しかし、父親が出張しているときに、母親が柔道や相撲を始めさせてしまったのだそうです。

千代丸一樹さんお母さんは、木下 みどりさんで専業主婦をしている一般人です。

実家が火事になったときに、兄弟で家を建て直す計画をしているのを知り母親は、「あの２人がこんなに立派になって」と、親孝行な２人に涙していたそうです。