杉本宏之さんの出身小学校は、川崎市内の公立校のようですが特定することはできませんでした。

杉本宏之さんの家族は、両親と本人の3人家族なので杉本宏之さんはひとりっ子です。

杉本宏之さんの父親は、不動産会社を経営していましたが杉本宏之さんが3歳のときに、不動産会社が倒産しています。

最初のころの経営は順調だったそうですが、杉本宏之さんの父親は「超」のつくほどのワンマン社長だったそうです。

そのやり方に反発した専務らが、社員を引き連れてどんどんと退社してしまったため急激に会社が傾いて倒産してしまっています。

この会社の倒産で父親は多額の借金を抱えてしまい、自宅も売却しています。

その後、大宮や川崎、川口などに引っ越し6畳一間の風呂なしのアパートで、3人が暮らしていたこともあるそうです。

会社が倒産した後の父親は、仕事をしなくなりその代わりに母親がパートで生計を立てていました。

杉本宏之さんが物心ついたころは、とても貧乏だったとお話しています。

この頃のころを杉本宏之さんは、母親が台所の流し台の洗面器に水を溜めて体を拭いていたことを今でも覚えていると言っています。

また、杉本宏之さんも小学生の頃には学校帰りに友人の自宅のお風呂をどうやって借りようかと考えていたそうです。

同級生の中でも、自分ほどの貧乏はいなかったとお話していましたが、この経験が杉本宏之さんのお金を稼ぎたい、というパワーの原点になっています。

杉本宏之さんは、3度死にかけているとお話しましたが、1度目は小学2年生のときです。

交通事故に遭い、3ヶ月間入院をし、リハビリもしまし今でも事故の後遺症で左足の指が動かないそうです。

杉本宏之さんの出身中学校は、川崎市内の公立校のようです。

しかし、学校名は不明でした。

杉本宏之さんは、元々勉強ができる方で、文系教科は得意だったため国語と社会は学年で1番を取ったこともあるそうです。

また中学時代は部活動にも励んでいたようです。

しかし中学2年生のときに、家計を支えていた母親に胃がんが見つかり2カ月後に亡くなってしまいます。

母親が亡くなってからも、父親は働くことはなく生活保護を受けることになります。

父親は不動産のブローカーのような仕事で稼ごうと思ったそうですが、失敗して、さらに借金を膨らませます。

そして思春期でもあった杉本宏之さんの生活はどんどん荒れていってしまいました。

中学卒業後の杉本宏之さんは、神奈川県川崎総合科学高校情報工学科に進学しています。

この高校は、科学・工業系の専門学科のみを設置していて杉本宏之さんは情報工学科に在籍していました。

生活保護を受けていた杉本宏之さんは、高校には奨学金で入学しています。

そして、高校時代は家計を支えるためにアルバイトばかりをしていたそうです。

その反面、杉本宏之さんの生活はどんどんと荒れていきます。

ケンカが理由で学校を停学になり、父親との関係も最悪でした。

この時期も相変わらず杉本宏之さんの父親は仕事をせず、そのことがさらに杉本宏之さんをイライラさせていたようです。

そして、中学から一緒にいた不良グループはだんだんと組織化されていき、杉本宏之さんは組織の中でNo.2に。

しかし、杉本宏之さんはこんなことがしたくてグループにいるわけではない、という心の反発もあったようです。

そんな中、杉本宏之さんはバイクチームにも所属しており、16歳の時にバイク事故に遭い人生で2度目の大けがを負います。

そして、高校2年生の冬に後輩の事故死をきっかけに不良グループを抜け、大学に進学するために勉強をはじめています。

ところが杉本宏之さんは高校3年生の時に、父親に刺されて死にかけています。

父親が、生活保護費を使い込み杉本宏之さんからアルバイト代を無心してきたことが事件のきっかけでした。

父親は、台所から包丁を持ち出し「お前を殺して俺も死ぬ！」と叫んだそうです。

「刺せるもんなら刺してみろ！」と言った瞬間左手を切られていました。

この父親は、杉本宏之さんが社会人になった後に蒸発し、現在は音信不通だそうです。

杉本宏之さんは猛勉強し、希望の大学に補欠合格することができましたが、大学費用を工面することができませんでした。

そして、合格した大学には進学せずに、高校卒業後は不動産関係の専門学校に進学します。

専門学校に入学した年の10月には、宅建の資格を取得し、入学から半年間で専門学校を中退しています。

そして、不動産会社に就職し、トップセールスマンに上り詰めています。

当時22歳で年収は2000万円だったとのことです。

会社では最年少の管理職となり、24歳になった杉本宏之さんは不動産会社エスグラントコーポレーションを創業しています。