名前：姫野 和樹（ひめの かずき）
生年月日：1994年7月27日
出身地：愛知県名古屋市中村区
身長：187cm
体重：112kg

姫野和樹は、JAPAN RUGBY LEAGUE ONE「トヨタヴェルブリッツ」に所属するラグビー選手です。

春日丘高校時代から世界を舞台に活躍し、ジュニア・ジャパンIRBパシフィックラグビーカップや、U20セブンズ日本代表選手として頭角を表しました。

帝京大学卒業後の2017年にトヨタヴェルブリッツに加入し、同年5月にキャプテンに就任。
プロ1年目にしてリポビタンDチャレンジカップ2017の日本代表に選出され、オーストラリア代表戦に先発出場して日本代表初キャップを獲得しています。

2019年にはラグビーワールドカップの日本代表に選出され、日本代表初となるベスト8入りに貢献しました。

2023年からは日本代表の主将に就任し、2大会連続でラグビーワールドカップに出場するなど、現在の日本ラグビー界を代表する選手です。

ここではそんな姫野和樹のルーツと家族をまとめました。
本名、フィリピンのハーフという生い立ち、生まれ育った実家の場所と地元エピソード、父親・母親・兄弟など家族の情報をお届けします。

姫野和樹は自身がフィリピンと日本のハーフであることを明かしています。

父親が日本人、母親がフィリピン人で、姉と妹がいる5人家族の長男として育ちました。

姫野和樹がフィリピンのハーフであることから、ラグビーファンの間では「将来的にフィリピン代表になる可能性があるのか心配している」という声も聞こえてきます。

しかし現時点で姫野和樹はラグビーフィリピン代表への思いを語ったことはなく、日本代表の主将を務めるなど日本ラグビー界に貢献しているので、今後も日本代表として活躍していくことが考えられます。

フィリピンのハーフだとしても日本で生まれ育った日本人であるため、今後もきっと日本を拠点にラグビー日本代表を背負っていってくれることでしょう。

姫野和樹の本名はそのまま「姫野 和樹（ひめの かずき）」です。

母親がフィリピン人ですが名前は公表されておらず、母親の旧姓は不明です。

姫野和樹はフィリピンのハーフではあるものの日本生まれ日本育ちの日本国籍のため、本名もそのまま姫野和樹となっています。

姫野和樹は今でこそ日本を代表するトップクラスのラグビー選手ですが、幼少期は経済的に苦しい家庭で育ったという生い立ちを明かしています。

姫野和樹の出身地は愛知県名古屋市で、出身小学校が「名古屋市立岩塚小学校」であることから、実家は名古屋市中村区岩塚付近にあるものと思われます。

実家は最寄り駅から徒歩20分の距離にある古い木造アパートで、ペンキが剥げ落ちた赤錆だらけの外階段を上ったところにある2階の一室が家族の住まいでした。

実家の間取りは小さなダイニングと6畳間が2つの狭い空間で、よくある典型的な古い木造アパートの間取りだったようです。

そこで両親と3人兄弟の5人家族で暮らし、狭い家の中は5人分の物で溢れて散らかり放題。
もちろん自分の部屋はなく、夜は手前の部屋に兄弟3人、奥の部屋に両親が並ぶようにして寝ていたといいます。

姫野和樹は狭い実家のアパートで高校卒業まで家族と暮らしていました。

名古屋の下町エリアとはいえ断トツで貧しかったという実家は、当時の幼い姫野和樹にとっては「恥ずかしくて悲しくてしんどかった」と語っています。

実家は家族団欒の場所ではなくただ寝るだけの場所で、思春期になると家に帰るのが嫌で公園やアパートの階段で1人で月を眺めながら過ごしていたことを明かしています。

それでも両親を憎んだり嫌ったりしたことはなく、兄弟3人をきちんと育ててくれたことに感謝の気持ちを抱いていることも語っていました。

大学進学を機に実家を離れた姫野和樹は、「大人になって自分に子供ができたら、こんな思いは絶対にさせたくない」と考え、ラグビーで這い上がることを決意。

その結果、現在のように日本を代表するラグビー選手となり、広々としたマンションの自宅で自由な生活を送れるようになりました。

ここからは姫野和樹の家族についてお届けします。

姫野和樹の家族構成は、日本人の父親・フィリピン人の母親・姉・本人・妹の5人家族で、3人兄弟の長男として育ちました。

姫野和樹の父親は日本人で、職業は近所の鉄工所で働いていたことがわかっています。

姫野和樹の父親を知る近所の住民によると、父親は「すごく背が高くて、しっかりした方。顔つきも和樹くんにそっくり。ずっと鉄工所で働いていました」とのことです。

きちんと仕事をしていたにも関わらず実家の経済状況が苦しかったのは、両親がパチンコにハマっていたからでした。

当時は給料が手渡しで、給料日になると両親は揃ってパチンコに行ってしまい、生活費を注ぎ込むほどパチンコにのめり込んでいたのだといいます。

給料日後は一日中パチンコ店に入り浸り帰ってこないのが当たり前で、あっという間にパチンコでお金を使い果たしてしまい、家では両親がお金のことで頻繁に喧嘩していたという過去が明かされていました。

両親揃ってパチンコに行って帰ってこないため、子供たちの夕食はコンビニ弁当だったといいます。
学校から帰るとテーブルに1000円札が置いてあり、コンビニでおにぎり3つと唐揚げ棒を買うというのが姫野和樹の夕食でした。

姫野和樹の母親はフィリピン人です。

姫野和樹は著書で母親について語っており、「いつも切羽詰まっていて、ちょっとしたことですぐヒステリーを起こす」ような性格だと明かしています。

子供時代、パチンコに行ってしまって帰ってこない母親の代わりに姫野和樹が炊飯器でお米を炊こうとしたところ、その炊飯器が壊れていてお米が炊けておらず、中途半端にふやけた状態になって失敗してしまいました。

それを見た母親は貴重なお米が無駄になったことに怒り狂い、「もうフィリピンに帰る！」と家を出て行こうとしたというエピソードが語られています。

パチンコに給料を注ぎ込み、パチンコでお金を失い、経済的に困窮して精神的にも追い込まれていた姫野和樹の母親。
しかしそんな母親もラグビーは応援してくれていたようで、息子の集中を途切れさせないよう遠くからこっそりと試合を応援していたことが明かされています。

金銭面に問題のある家庭だったとしても、子供への愛情は持っていたことが窺えますね。