90年代終わりから活躍している日本のポップ・ロック・バンド、ポルノグラフィティ。岡野昭仁と新藤晴一の2人から成るバンドで、1999年にデビュー。2018年でデビュー19周年を迎えます。

「ポルノグラフィティ」というインパクトのあるバンド名。他のバンドに埋もれないような名前をつけようと、アメリカのロックバンド、エクストリームのアルバム名「Pornograffitti」から取ってつけられました。

「猥褻画像（ポルノグラフィー）」という意味だと勘違いされがちですが、「グラフィー」ではなく「グラフィティー」なので、「猥褻な落書き」を意味します。猥褻には変わりはないですが（笑）もう少しポップでいたずら心のある名前ですね。

デビュー当時はボーカルの岡野、ギターの新藤に加えて、ベースのTamaの3人組でした。インディーズでの活動を経て、1999年にシングル「アポロ」でメジャーデビュー。タイアップの効果もあり、デビュー作にもかかわらずいきなりのヒット作となりますが、曲ばかりが先行したため、しばしばバンド名が「アポロ」だと勘違いされていたようです。

デビューシングルが予想以上に売れたため、一発屋なのでは？と囁かれたポルノグラフィティですが、その後もヒットを飛ばします。4thシングル「サウダージ」では初のオリコン週間1位を獲得、出荷枚数でミリオンセラーとなります。同じ年には「紅白歌合戦」への出場も果たします。

その後も順調にリリースを続けていたポルノグラフィティですが、2004年にベースのTamaが「自身の追求」を理由に脱退。以後、現在まで岡野と新藤の2人で活動を続けています。

デビュー15周年を迎えた2014年にはアニバーサリーライブツアーを行い、合計15万5千人を動員。現在もライブの人気が高いバンドです。ブレイク時は女性中心に支持されていましたが、最近では男性ファンが増えてきているようです。

ボーカルの岡野昭仁（おかのあきひと）。広島県出身、1974年10月15日生まれです。高校時代に、ギターの新藤晴一に誘われ、ポルノグラフィティの前身バンド「NO SCORE」にコーラスとして加入、のちに歌唱力を買われてボーカルに転身しました。

低音から高音まで幅の広い歌声、リズム感、力強く熱いパフォーマンスがデビュー当時から定評のある岡野昭仁さん。決して伸びやかな美声というわけではないのですが、ちょっとダミがかった野生的な歌声が唯一無二の魅力を持っており、それがポルノグラフィティの個性になっています。カラオケなどで歌ってみると分かるのですが、昭仁さんの歌声に近づけるのはとっても難しいのです。

爽やかで整った顔立ちの昭仁さん。2001年から2007年まではテレビ番組の「恋人にしたいアーティスト」調査で上位にランクインしていました。

かっこいいだけでなく、天然というギャップを持ち合わせているのも昭仁さんの魅力です。ライブで歌詞を間違えてしまったり、ラジオで不思議な発言を連発したり、ファンの間では可愛いと度々話題になります。

ポルノグラフィティの所属事務所、アミューズの35周年記念ライブでは、女装をしてAKB48の前田敦子さん（というかキンタローさん？笑）のモノマネを披露。こういった飾らないおちゃめな一面も昭仁さんが愛される理由です。

ギターの新藤晴一（しんどうはるいち）。1974年9月20日生まれ。広島県出身で、ボーカルの昭仁さんとは高校時代からの同級生です。ポルノグラフティの初期の楽曲のほとんどは晴一さんが作詞を手がけています。また、湘南の風のSHOCK EYEさんらと「THE 野党」というバンドも結成しています。