謎多きロックミュージシャン、Gackt。最近は俳優、声優、バラエティなどマルチな活躍を見せていますね。

これまでに47枚のシングルと19枚のアルバムをリリース。男性ソロアーティストの『オリコンシングルランキングTOP10獲得作品数』では1位の記録を保持しているんです。

アマチュア時代からヴィジュアル系バンドで活動していたGackt。1995年に MALICE MIZER（マリスミゼル）に加入、2代目ボーカルとして活動を開始します。

1997年にフランスで撮影された映像作品付きシングル『ヴェル・エール～空白の瞬間の中で～』でメジャーデビュー。奇抜で耽美的な音楽性＆ビジュアルで人気を博し、メディアに引っ張りだことなります。

しかし、1998年夏にGacktはMALICE MIZERを脱退。ソロ活動をスタートさせます。

ソロアーティストに転向したGacktは、マリス時代からの伸びやかで美しい歌声はそのままに、ロック・メタル・ポップスなど幅広い音楽性を披露するようになります。妖艶な魅力だけではなく、鋭い力強さといった魅力も加わるようになりました。2010年にはヨーロッパツアーを敢行し、成功させます。

近年はアニメとコラボを行ったりするなど、エンターテイメント性が高い活動を見せています。常に新しいことに挑戦し、高いパフォーマンスを見せており、これがファンを飽きさせない要因なのでしょう。

2016年11月23日にリリースされた47枚目のシングル「キミだけのボクでいるから」。8thアルバム『LAST MOON』からシングルカットされた一枚です。テレビアニメ『TRICKSTER 〜江戸川乱歩「少年探偵団」より〜』オープニングテーマに起用されました。作詞・作曲はGackt. C。

Gacktのアカペラから始まるのが印象的な1曲。静かなバラードかと思いきや、徐々に激しいドラミングを含んだスケール感のある楽曲へと展開していきます。ファンの間では、歌詞に出てくる「キミ」は、かつて所属したバンド・MALICE MIZERのKamiのことを示唆しているのではないかとも言われています。

2006年1月25日にリリースされた24thシングル「REDEMPTION」。作詞・作曲はGackt.C。ゲームソフト「ダージュ オブ ケルベロス ファイナルファンタジーVII」の主題歌に起用されました。この楽曲でMステに出演した際には、タイアップのゲームをイメージさせるような衣装で出演し、話題を呼びました。

償還、罪を赦すと言う意味を持つ「REDEMPTION」というタイトル。歌詞の内容は復讐を誓って心を闇に堕とした主人公の感情が伝わるダークな世界観となっており、ぜひPVと合わせて鑑賞したい1曲です。

2001年12月16日にリリースされた10thシングル「12月のLove Song」。毎年冬になると新たにリミックスバージョンで発売された人気の高い楽曲で、一連のリリースは2006年まで続きました。ジャケットにもこだわりがあり、毎年ジャケットの男女が成長していくという仕掛けがされていました。2002年の紅白歌合戦でも披露された曲です。

同年9月に起こったアメリカの同時多発テロを受けて作られたという楽曲で、PVもアメリカ市民の姿で構成されています。PVの最後には「失われたすべての尊い命と平和を愛する者たちに捧ぐ」と表示されるように、テロで亡くなった方やその遺族への追悼の意味が込められています。