CHEMISTRYは1995年から2002年まで放送されたオーディション番組「ASAYAN」の企画「男子ボーカリストオーディション」で選ばれた2人で結成しました。同オーディションには、EXILEのATSUSHIさんとNESMITHさんそしてAAAで活動中の浦田直也さんなど早々たるメンバーが挑戦していました。

多くの強豪たちの中から選ばれた堂珍嘉邦さんと川畑要さんの2人の歌声は、一緒になった瞬間の響きが、まるで化学反応のように美しいハーモニーを奏でることから、英語で化学反応と意味するCHEMISTRYと名付けられました。

ASAYANの視聴者からも期待されていたCHEMISTRYは、2001年3月7日、「PIECES OF A DREAM」でデビューを飾りました。

楽曲の良さだけでなく、2人の化学反応のような歌声に、ASAYANの視聴者以外の人たちの心をも響かせ、オリコンランキングに長期間ランクインし続け、100万枚のヒットを記録しました。

2001年は、現在よりもCDが売れる時代ではありましたが、デビュー曲で、いきなりオリコンランキングで1位を記録し、ミリオンセラーを果たすアーティストは多くはありません。

デビュー曲で、一気にトップアーティストとして世間に評価されたCHEMISTRYの2人は、プレッシャーを感じながらも、音楽番組やライブで活動を続けました。

デビュー曲から注目を集めたCHEMISTRYは、ファーストアルバムとなった「The Way We Are」でも、伝説的な記録を残しました。

同アルバムは、3枚のシングル曲や、古内東子さんが作詞した楽曲や、DABOさんとケイコ・リーさんとのコラボレーションが実現した楽曲が収録されています。アルバム発売までに世間の注目を集めていたCHEMISTRYは、発売1週目で100万枚のセールスを記録し、累計300万枚のセールスを記録しました。この記録を達成した男性アーティストはCHEMISTRYだけで、2017年現在も、未だ破られていません。

また、デビューシングルとデビューアルバム両方ともミリオンヒットを達成したことも話題になり、CHEMISTRYを知らない人が珍しいほどの知名度を獲得しました。

2002年、日本と韓国共同でFIFAワールドカップが開催されました。その際、ワールドカップ限定のユニット「Voices of KOREA/JAPAN」が結成されました。メンバーは、韓国で活動する歌手のブラウン・アイズとリナ・パークさん、そしてまだデビューする前のSoweluさんとCHEMISTRYが抜擢されました。

日本では、CHEMISTRYの参加が話題を呼び、唯一の楽曲「Let's Get Together Now」は、2002年FIFAワールドカップ使用されました。

デビュー時からCHEMISTRYをプロデュースしていたのは、平井堅さん、東方神起、JUJUさんなどの大物歌手をプロデュースした松尾潔さんでした。

松尾潔さんがプロデュースした楽曲は、全て大ヒットしたこともあり、CHEMISTRYに最も欠かせない人物でしたが、2003年6月に発売された企画アルバム「Between the Lines」を最後に、セルフプロデュースとしてCHEMISTRYは再出発することとなりました。

セルフプロデュース後初となったアルバム「One×One」は、70万枚以上の売上を記録しました。しかし、CHEMISTRYの勢いは、デビュー当時よりも勢いが落ち着き始めていました。

デビュー当初ほどの人気を獲得できない状況が続く中でも、CHEMISTRYの2人は、海外でのコンサートや、期間限定ユニット「CHEMISTRY+Synergy（ケミストリープラスシナジー）」として積極的に活動していました。

しかし、2012年4月8日、お互いのソロ活動に専念するため、CHEMISTRYの活動を休止することになりました。

活動休止から5年後の2017年、CHEMISTRYは、待ち望んでいた大勢のファンの声に応えるように、活動再開を宣言しました。活動再開後のコンサートには、多くの人が訪れ、活動再開後初となったシングル「Windy／ユメノツヅキ」は、2007年10月24日発売のシングル「最期の川」から10年ぶりに、オリコンランキングTOP10入りを果たしました。

パワーアップして活動を再開したCHEMISTRYは、今後も驚くような経歴を残していくかもしれませんね。

本名：堂珍嘉邦（どうちんよしくに）
生年月日：1978年11月17日
出身地：広島県安芸高田市
身長：174cm
血液型:O型
趣味：テレビゲーム
好きな食べ物：霜降りステーキ、煮卵、カラスミ
嫌いな食べ物：なし
職業：歌手
活動ユニット：CHEMISTRY
所属事務所：キノシタ・マネージメント

堂珍嘉邦さんは、美しい歌声だけでなく、キレイな顔たちであることでも、多くの女性ファンを獲得していました。しかし、ルックスでファンを獲得することが嫌いだったそうで、わざと自身に似合わない髪型にして活動したこともあったそうです。

2009年から俳優としても活動しており、2014年の映画「醒めながら見る夢」では初主演を務め、2017年には「仮面ライダーエグゼイド　トゥルー・エンディング」では、仮面ライダー風魔役を演じました。