生年月日：1957年2月14日
出身地：東京都
職業：俳優
所属事務所：ケィ・サイド

主な出演
テレビドラマ
・大河ドラマ翔ぶが如く（NHK）江藤新平 役
・天下を獲った男 豊臣秀吉（TBS）明智光秀 役

映画
・影武者（東宝）織田信長 役
・マルタイの女（東宝）宗教団体「真理の羊」教団幹部 役
・五条霊戦記 GOJOE（東宝）武蔵坊弁慶 役
・カムイ外伝（松竹）柏原達守 役

身長187cmという高身長の隆大介さん。若手時代から鋭い目つきで知られ、威圧感を感じさせる俳優として活躍していました。その存在感を活かし、テレビドラマなどでは個性的な役柄を演じる機会が多かったですね。

隆大介さんは、1980年に公開された黒澤明さんの監督作品「影武者」に、織田信長役で出演しました。この時の演技が高く評価されたことで、日本の映画賞である「ブルーリボン賞」にて、新人賞を受賞したことがありました。

時代劇やサスペンスドラマなどの作品中心に出演してきた隆大介さん。そのため、月9ドラマなど、若者世代が視聴するようなテレビドラマや映画にはあまり出演していませんでした。

しかし、フジテレビ系列で放送され、若者世代にも大ヒットした刑事ドラマ「踊る大捜査線」の劇場版「踊る大捜査線 THE MOVIE」に出演したことがありました。

隆大介さんは、織田裕二さん演じる青島俊作とは少々険悪な関係の、大林中隊長役を演じました。

意外なことに、平成ウルトラマンシリーズ「ウルトラマンダイナ」に、アスカ・カズマ役で出演していました。また、手塚治虫さんのコミックをアニメ化した映画「メトロポリス」や、不屈の名作と名高い海外の刑事ドラマ「特捜刑事マイアミ・バイス」では、声優としても活動しました。

2017年に日本で公開されたマーチン・スコセッシさんの監督作品「沈黙 -サイレンス-」の撮影のため、2015年3月21日に台湾へ訪れた隆大介さん。その際、台湾桃園国際空港に入港するために入国審査を行っていたのですが、隆大介さんは泥酔しており、審査員に対して暴行を振るいました。

被害者の審査員は骨折してしまい、その後の事情聴取にも協力しなかったため、現地で現行犯逮捕されてしまいました。

罪状は、公務執行妨害及び傷害罪でした。

隆大介さんの逮捕は、現地である台湾でも大々的に報じられました。逮捕から2ヶ月後の5月20日に行われた初公判では、起訴された内容を全て事実であると認め、被害者の方に対し謝罪し、反省の意を述べました。

裁判は即日結審し、1週間後には、「公務執行妨害罪で懲役4ヶ月あるいは12万元」という有罪判決が下されました。被害者とも和解が成立し、騒動は終息に向かったのですが、「事件による制裁」が、隆大介さんを日本で待ち構えていました。

元々、隆大介さんが台湾へ向かったのは、「沈黙 -サイレンス-」の撮影のためでした。ハリウッド映画という大舞台でしたが、暴力事件を起こして逮捕されたため、出演契約は解除され、降板してしまいました。

暴行事件当時の隆大介さんは、日本の大手映画スタジオである東映のプロダクション「東映マネージメント」に所属していました。しかし、暴行事件を受けて、2015年7月に東映マネージメントを解雇されました。

所属事務所と信頼を失った隆大介さんは、しばらくの間、俳優としての活動ができなくなりました。

隆大介さんが暴行事件を起こした際、台湾では「韓国籍の日本人」と報じられたことで、在日韓国人だったことが判明しました。

隆大介の出身地は東京都ですが、韓国籍だったようです。

隆大介さんの本名は「張明男（チャン・ミョンナム）」という名前です。日本には在日韓国人が多いので、特に珍しい存在ではないのですが、隆大介さんは、自身が在日韓国人であることをあまり公表したくはなかったそうです。

暴行事件で韓国籍だったことが明らかとなったので、もし暴行事件を起こしていなければ、韓国籍だったことがバレないまま、日本で芸能活動を続けていたのかもしれませんね。

暴行事件以降、俳優としての活動を行っていなかった隆大介さん。2017年6月から「ケィ・サイド」に所属することが決まり、2018年公開の映画「私は絶対許さない」に出演をはたします。この仕事は、暴行事件以降、およそ3年ぶりの活動となりました。

それに合わせたように、隆大介さんも久しぶりに姿を現したのですが、それまでの姿とは違い、少々元気がなく、全体的に痩せていました。

まるで何らかの難病と闘っているかのような雰囲気ですが、隆大介さん自身は病気だと公言していませんでした。

暴行事件を起こしたことで、涙を流しながら「愚かな行為だった」と、自らの行いを反省した隆大介さん。病気と噂されたほど痩せた理由は、暴行事件を深く反省しすぎたからだったのかもしれませんね。