それは、明治大学教授の齋藤孝氏の授業でのこと。

斉藤教授が授業中に「誰か前に出てきて話をしてくれ」と学生たちに呼びかけたところ誰も出てこなかった為、

「君たちは教師になりたいと思っているのに今この場で前に出てきて5分くらい話ができなくて、何が教師だ！」

と軽く挑発したんだそう。

すると安住紳一郎さんは挙手をし前に出てきて「日本語の”ん”は1種類ではない」ということについて、なんと40分間もしゃべり続けたんだとか！

斉藤教授もあまりの話の面白さに聞き入ってしまったといい、これをきっかけに安住紳一郎さんは『自分は人前で話すのが向いているのかも』と思ったんだそうですよ。

最近ではぶりっ子キャラというよりも『闇が深いキャラ』として定番化しつつあるようで、MCを務めていた『もしかしてズレてる？』の中で
「誰かに電話しようと思っても電話できる相手がいなくて涙が出てくる。『みんないなくなっちゃえ』と思って電話帳を全部消してしまいたくなる」などと衝撃発言。

”何のために仕事をしているか”という話題では「お金を稼いで自分のために使います。」「私は満たされてますか？誰からか必要とされたいんです！」などと訴える姿が共感を呼び、そのリアルな姿に「一周回って好きになった」という声もチラホラあるようです。

後輩の方からそんな態度を取られたら、10年以上先輩である安住さんが態度を硬化させるのも当然ですよね。

田中みな実さんの方から謝罪をするなり、話しかけてくるまでは自分からは話しかけるのは止めようと決め、実に1年半もの間、まったく口をきかないという異常な関係になってしまったんだそう。

これについて安住紳一郎さんは、「アナウンス部はこじれると長い」「部署の移動が無いから」などと説明していました。

その日は日曜日で、安住さんはラジオが終わった後アナウンス室の自分のデスクで仕事をしていたそう。
日曜の午後は人が少なく、広いアナウンス室の中には安住さんと先輩の安東弘樹アナ(現在はフリー)、そして田中みな実さんがいるだけ。

夕方ごろでちょうど小腹が空く時間帯、安住さんは自分の机にあった頂き物の高級おせんべいを食べようと思い、『自分だけ食べるのも…』と考えてそばにいた先輩の安東さんにせんべいを勧めたといいます。

でも、離れた所で隠れるようにしていた田中みな実さんにわざわざ勧めに行くほど心が広くない安住さんは(笑)、安東さんと二人でバリバリボリボリとせんべいを食べ出します。

するとそこへ田中みな実さんがツカツカと勢いよく寄ってきて、「私にもおせんべいください！」と言い放ったんだそう。

おせんべいの良い匂いで空腹に我慢が出来なくなったのは分かりますが、1年半も口をきいていなかった先輩に開口一番「私にもおせんべいください」とはなかなか言えないですよね(笑)。

安住さんも負けずに、一番人気のない抹茶のせんべいを目も見ないで渡したというから相当ですけども(笑)。

ところがその抹茶のおせんべいをひと口食べたであろう田中みな実さんが、またしても勢いよく安住さんのデスクに近づいてきたのです。

「一体何？」と思いきや、今度は

「私にもごまのやつください！」

と言ったんだとか。抹茶は口に合わなかったみたいで(笑)、おいしそうなごまのおせんべいがどうしても食べたかったんでしょうね。

これには意固地になっていた安住紳一郎さんも思わず爆笑してしまったそうで、そこで2人の冷戦は終結したんだそうです。