2019年11月にバリから帰国し、現役復帰を目指すことを宣言した新庄剛志さん。2020年にトライアウトに挑みましたが、どこの球団からも声はかからず、現役復帰を断念することを表明しました。

選手としての復帰は叶いませんでしたが、新庄剛志さんは2021年10月に、2022年シーズンからの日本ハムの監督に就任することが決まりました。

監督就任会見では「監督ではなくビッグボスと呼んでほしい」「顔を変えずにチームを変えていきたい」「優勝なんかは一切目指しません」など数多くの新庄節を披露しましたが、一部ではやはり、ろれつが回っていないことを指摘する声も聞かれました。

日本ハムの監督になった新庄剛志さんですが、シーズン中の2022年6月、過去にドーピング（薬物使用）検査の結果、陽性反応が出ていたことが報じられました。陽性反応が出たのは、新庄剛志さんが現役を引退した2006年のことでした。

プロ野球界でドーピング検査が始まった年でもあり、この時は違反行為が見つかっても、氏名は公表されず、罰則もなかったようです。

新庄剛志さんの尿検査の結果、驚くことに覚醒剤成分が検出されたとのことで、日本野球機構は警察にも相談したといいます。しかし、警察は問題なしという判断を下したそうです。

新庄剛志さんは、メジャー時代から疲労回復のためにサプリメントを飲んでいたことを明かしており、そのサプリに覚醒剤と近い成分が含まれていたと考えられています。サプリに何が含まれているか知らずに服用していたようで、「不注意でした」と関係者に謝っていたとのことです。

報道後、新庄剛志さんが過去にドーピング検査で引っかかっていたこと、そしてその事実を知りながら日ハムが新庄剛志さんを監督にしたことに非難が集まることとなりました。

ただ、新庄剛志さんは意識的にドーピングをしていたわけではなく、警察にも問題なしと判断されています。さらに、この報道から16年も前の話であり、新庄剛志さんを擁護する声もあがっていました。