やはり大事なオリンピック前に怪我をして、そのせいで銀メダルだったのでは…と思ってしまう人もきっといると思います。

そうなると、「あのワールドカップが悪い」「白馬村が悪い」というネガティブな意見が出てしまうことも想像できますね。

渡部暁斗さんはそんな状況を憂えたからこそ、骨折したことを黙ってオリンピックに出場したのでしょう。

絶対にオリンピックに出て金メダルを獲りたい、という強い思いがあったからこそでしょうが、それを「美談」とされると、もしかしたら無理をしてでも出場する若い選手が出てしまうかも…と心配もされているようです。

”よい子にまねして欲しくない”という言葉がちょっとかわいくて笑えますね。

また、弟の渡部暁斗さん、永井秀昭さん、山本涼太さんとともに出場したノルディック複合団体でも銅メダルを獲得しています。団体でのメダル獲得は28年ぶりのことで、渡部暁斗さんも「個人のメダルより何倍もうれしい。」と喜びの表情を見せていました。

北京オリンピックでは、目標にしていた金メダル獲得とはならず残念でしたが、渡部暁斗さんは、「今季のパフォーマンスを考えれば、メダルが取れたということ自体が、奇跡的なこと」と語っています。

33歳にしてオリンピックに5大会連続で出場し、4つのメダルを獲得している渡部暁斗さん。北京オリンピック直後には、「先のことは考えられない」と話していましたが、今後も競技を普及し盛り上げるための活躍を続けてほしいですね。

・渡部暁斗はワールドカップの活躍で世界のトップ選手へと昇り詰め、オリンピックでは3大会連続でメダルを獲得している。

・渡部暁斗は白馬村で開催されたワールドカップの練習中に、肋骨を骨折していたが、平昌オリンピックは痛み止めを服用しながら臨み、怪我のことは一切口にしなかったという。

・渡部暁斗が骨折を公にしなかった理由は、地元である白馬村に対してネガティブな印象を与えたくなかったからと語っている。