生年月日：1960年6月19日
出身地：鹿児島県奄美市笠利町万屋
職業：全日本女子レスリングヘッドコーチ、元レスリング選手

主な経歴
1979年：日本体育大学体育学部体育学科 入学
1980年：全日本大学選手権 優勝
1983年：全日本選手権 優勝
1983年：テヘランレスリングアジア選手権フリースタイル62kg級 金メダル
1986年：ソウルアジア大会フリースタイル62kg級 銀メダル
1987年：クレルモン＝フェラン世界選手権フリースタイル62kg級 銅メダル
1988年：ソウルオリンピック出場 フリースタイル62kg級 4回戦敗退
1989年：茨城レスリングアジア選手権フリースタイル62kg級 金メダル
2004年：愛知県大府市スポーツ功労者として表彰
2007年：ミズノスポーツメントール賞 ゴールド受賞
2008年：日本レスリング協会女子強化委員長 就任

元レスリング選手であり、日本レスリング協会女子強化委員長として活動中の栄和人さん。コーチとしての能力が高いものの、オリンピック4連覇を達成した伊調馨選手へのパワハラ疑惑が問題視されていますね。

伊調馨選手へのパワハラ騒動で渦中の中にいる栄和人さんですが、伊調馨選手だけでなく、数々のメダリストを輩出しました。その中のひとりが吉田沙保里選手で、栄和人さんがコーチを務めた選手の中で、最も有名なレスリング選手のひとりと言えるでしょう。

栄和人さんは、吉田沙保里選手が中京女子大学レスリング部時代からのコーチであり、2人でイベントに参加したり、テレビ番組に度々出演していました。

バラエティー番組にも栄和人さんと吉田沙保里選手の2人で出演したことがあり、テレビ朝日系列で放送されたスペシャル番組「夢対決！とんねるずのスポーツ王は俺だ！スペシャル」では、栄和人さんによる珍プレーの連続で、出演者やお茶の間に笑いを届けました。

あまりの活躍ぶりに、とんねるずの木梨憲武さんから、「芸人殺し」と名付けられましたね。

「霊長類最強女子」との異名を持ち、オリンピックで4回もメダルを獲得している吉田沙保里選手。スポーツ選手としての実績はもちろん、好感度が高いタレントとしても活動しています。

「アサヒスーパードライ」、「明治製菓 明治ヨーグルトR-1」などの有名な企業CMへ出演し、世界的なゲームソフトを数多く発売しているゲームソフトメーカー「スクウェア・エニックス」のスマートフォン用ゲームアプリのCMにも出演しました。

女優としても活動したことがあり、「幕末グルメ ブシメシ！」では、レギュラー出演していましたね。

このように幅が広い活動ができるようになったのも、栄和人さんによって鍛えられ、レスリング選手として成功を収めたからでしょう。

伊調馨選手は、金メダル4連覇という快挙を成し遂げたものの、栄和人さんとは良好な関係ではなかった模様です。その一方で、テレビでも可愛がっている様子が伺えた吉田沙保里選手とは、8年以上も同じマンションの隣室に住んでいるそうです。

スポーツ紙関係者によると、栄和人さんは、女性プロレスラー選手の仲でもお気に入りを寵愛しているそうで、自分以外の男性コーチと練習しているところを見ると、激しく嫉妬する傾向があるとのことです。

もし事実であれば、吉田沙保里選手は栄和人さんに忠実で、伊調馨選手は、栄和人さんにベッタリとした関係を築くことを嫌がったのかもしれませんね。

2017年11月30日に発売された「週刊文春」に、レスリングの強化合宿中に事故が発生したことを報じました。

その合宿には、吉田沙保里選手をメダリストとして育てた栄和人さんも強化本部長として参加していたそうです。

事故が発生したのは、合宿の3日目であった2017年9月13日のことでした。

当時、東京都の拓殖大学3年生の谷口慧志選手と、世界選手権にも出場経験がある選手がスパーリングを行いました。その最中、谷口慧志選手が相手に投げられた際、2人同時にマットに倒れてしまい、谷口慧志選手は、頭から落ちてしまったそうです。

記事によると、谷口慧志選手は、頚椎損傷（せきずいそんしょう）の重傷を負ってしまったそうです。

2018年現在の医学でも完治させる療法は存在しておらず、負ってしまうと、体を自由に動かせなくなり、車椅子での生活を余儀なくされます。

この報道が事実であれば、谷口慧志選手は、レスリング選手としての復帰は難しいかもしれませんね。

スパーリング中に発生した事故であったため、栄和人の手で起こした事故というわけではありませんでした。しかし、その後の栄和人さんら責任者の対応に問題がありました。


栄和人さんと日本レスリング協会幹部は、頚椎損傷という危険な事故が発生したことを一切公表せず、隠ぺいしたそうです。そして、このような事故のことを「面倒なこと」と表現し、今後巻き込まれることを恐れ、強化本部長の任を辞めたいことも漏らしていたとのことです。

これらの報道が事実であれば、日本レスリング協会女子強化委員長としての責任感や資質を疑問に感じる人も増加するでしょうね。

この事故の真相を問うべく、週刊文春の記者は、栄和人さん本人直撃取材を行いました。

記者の取材に対し、栄和人さんは事故に関して肯定も否定もしませんでしたが、自ら隠蔽していることはないと、自身に責はないことを強調しました。

レスリング協会側も、事故が発生したことを認めつつ、隠蔽の事実はないと否定しています。

ではなぜ、谷口慧志選手を襲った事故が明るみにならなかったのでしょうか…？