L'Arc〜en〜Cielのドラマーとして活動しているyukihiro。他にもgeek sleep sheepのドラマーとして、またacid androidのヴォーカリスト、フロントギターとしても活動しています。千葉県市川市出身、 1968年11月24日生まれの現在48歳です。

タイトで正確、細かい手数を使ったフレーズを特徴とする敏腕ドラムプレイヤーとしても名高いyukihiro。その背景には、数々のバンドを渡り歩いてきた実績があります。そんな彼の経歴について早速ご紹介していきたいと思います。

高校入学と同時にドラムを始め、そしてバンドも始めたyukihiro。高校時代はバンド活動に傾倒しすぎたため、退学も考えた時期もあったそうです（その後無事に卒業）。ちなみにトレードマークの長髪もこの頃から伸ばしはじめたんだとか。

大学に進学したyukihiroは、1989年6月に「ZI:KILL」に加入。XのYOSHIKIが経営するエクスタシーレコード内のレーベルからリリースされた2枚のアルバムに参加するも、メジャーデビュー直前に音楽性の違いを理由に脱退してしまいます。

ZI:KILL脱退後は「D'ERLANGER」というバンドをやっていたKYO、「THE MAD CAPSULE MARKET'S」を脱退した室姫深らとともに「DIE IN CRIES」を結成。1992年にラルクが所属していた事務所・デンジャークルーからメジャーデビューを果たします。1993年には日本武道館公演を成功させますが、1995年にバンドは解散してしまいます。

DIE IN CRIESの解散後は、飯島直子のサポートドラマーとして活動していました。この時期のyukihiroは、他にソロ活動も行っていたものの、ドラム以外の仕事をほとんどしていなかったそうで、お金も家もなく、知人の家に居候する生活を送っていたと後に語っています。

1997年、前任のsakura脱退を受け、サポートドラマーとしてL'Arc〜en〜Cielに参加。1998年1月1日付けで正式なメンバーとなり、現在に至ります。

2001年5月、ラルクのファンクラブ企画の一環として「acid android」というソロ名義を立ち上げたことをきっかけに、ソロ活動を開始。2002年には1stアルバムをリリースします。

acid androidでは、ボーカルからギター、打ち込みまで全てをyukihiroが手がけています。曲調はインダストリアルを取り入れたものからエレクトロ、ヘヴィ・ロック、ヒップホップまで、yukihiroの音楽性の幅広さを感じられるサウンドになっています。

さらに2012年からはMO'SOME TONEBENDERの百々和宏、凛として時雨の345とともに「geek sleep sheep」という3ピースバンドも始めます。これまでシングルを1枚、ミニアルバムを1枚、アルバムを2枚リリースしている他、ライブ活動も多数行っています。

上手いか下手かで言えば、間違いなく「上手い」と言えます。yukihiroのドラムは打ち込みかと思うほど手数が多いことが特徴なのですが、それにもかかわらず正確にリズムキープができるのは、スキルが高いことを証明しています。つまりyukihiroは実力のあるドラマーです。

この画像を見ても分かる通り、yukihiroのドラムセットは、ハイハット（シンバル）がとても多いですね！これらには微妙な音色の違いがあるのですが、うまく使い分けることで効果的なドラムフレーズを生み出しているのです。

また、yukihiroのドラミングの個性となっているのが、スネアドラムです。彼は「ピッコロ」というピッチの高いスネアドラムを使っているため、一般的なドラマーに比べ、高音を出しているのです。そのため力強さという側面ではあまり感じられないかもしれませんが、軽快で機敏なドラミングがyukihiroの特徴になっています。