1958年に新国劇に入団し、辰巳柳太郎の付き人となった緒形拳さん。
1960年には「遠い一つの道」で主人公のボクサー役に抜擢。同作品は映画化もされ、映画デビューも果たしました。
さらに1965年、大河ドラマ「太閤記」の主役に抜擢され、新国劇の活動も兼務しながら演じることに。
翌年の大河ドラマ「源義経」には弁慶役で出演し、その後も大河ドラマには常連俳優と言われるほど数多く出演しています。

1968年には新国劇を退団し、映画やテレビドラマに活躍の場を移した緒形拳さん。
その後もさまざまな作品へ出演しています。

若いころから精悍な顔立ちが際立っている緒形拳さん。

1973年にはドラマ「必殺仕事人」シリーズにて藤枝梅安役を演じ、同ドラマは映画化されるほどの人気に。

1978年頃からは受賞歴も華々しい緒形拳さん。
映画「鬼畜」では「キネマ旬報賞/主演男優賞」「毎日映画コンクール/男優演技賞」「ブルーリボン賞/主演男優賞」
映画「復讐するは我にあり」では「日本アカデミー賞/優秀主演男優賞」
映画「楢山節考」では「ブルーリボン賞/主演男優賞」「毎日映画コンクール/男優主演賞」「日本アカデミー賞/最優秀主演男優賞」
を受賞し、その後も多くの賞を受賞しています。

2008年10月4日に自宅で体調が急変したという緒形さん。
病院へ運ばれ肝臓破裂の緊急手術を受けるも、翌日の10月5日にお亡くなりになられました。
のちに息子である緒形幹太さんと直人さんがインタビューに応じ、緒形拳さんが病を隠して俳優活動を続けていたことを明かしています。

フジテレビ開局50周年を記念して制作された「風のガーデン」に出演している緒形拳さん。
作品の制作発表にも出席していた緒形さんでしたが、放送開始直前である2008年10月5日にお亡くなりになったため、この作品が緒形さんのテレビドラマの遺作となりました。

緒形さんは、主人公の父親である白鳥 貞三役を演じました。