享年：51歳
ペンネーム：大地土子
職業：作詞家、作曲家
著名な家族：北島三郎

大野誠さんは、北島三郎さんの次男として知られています。その他、歌手・女優で活動している水町レイコさんは、現在43歳ですので、大野誠さんの妹になりますね。

1988年、大野誠さんは、MAKOTO名義でロックバンド「1st BLOOD」のボーカルとしてデビューしました。デビュー後は、オリコンシングルチャートにもランクインするなど好評を博し、北島三郎さんと「親子同時チャートイン」と果たしました。

「1st BLOOD」は、2枚のアルバムをリリースした後に解散してしまいますが、大野誠さんは、その後、「大地土子」のペンネームで活動を再開しました。

大地土子名義での活動は、主に北島三郎さんの作詞作曲を手掛けることでした。代表曲として知られているのが、人気アニメ「おじゃる丸」の主題歌となった「詠人（うたびと）」であり、主にファミリー層に親しまれていました。

大野誠さんは、「1st BLOOD」の解散後は北島音楽出版株式会社に所属し、作詞家、作曲家として活動しつつ、事務所の役員としても勤務していたそうです。

2018年3月3日、自宅内で遺体となった大野誠さんが発見されました。世間に公になったのが、2018年3月7日のことで、ニュース番組などでは、「北島三郎の息子」として大きく報じられました。

大野誠さんの遺体が発見された際、死後1週間経過した状態でした。大野誠さんの親族が、大野誠さんと連絡が取れないことを不審に思い、警察に通報後、遺体が発見されたとのことでした。

「孤独死」という、大物演歌歌手の息子とは思えない最後に、世間は衝撃を受けました。

息子の大野誠さんの孤独死を受けて、北島三郎さんは緊急記者会見を開き、記者たちの前で悲痛な思いを口にしました。

「息子に先立たれるのは辛い」と話し、その目には涙が溢れていました。

会見の際、北島三郎は大野誠さんに対して「息子であり、良き相方でもあった」と語りました。大野誠さんは、北島三郎さんの楽曲制作も行っていたので、音楽面で大野誠さんを頼る機会も多かったそうです。

北島ファミリーのひとりであり、演歌界の大物、山本譲二さんも、3月8日放送の「バイキング」に出演し、大野誠さんのことを「いい奴だった」と話し、涙を浮かべていました。

敬愛する北島三郎さんへの想いも語り、本番中は、黒のスーツとネクタイで出演しました。

自宅で孤独死していた状態で発見された大野誠さんですが、死因については、北島音楽事務所の関係者によると、心不全が死因だったそうです。

スポーツ紙の記者によると、大野誠さんが亡くなられた1ヶ月ほど前に、北島音楽出版内で大野誠さんに会っており、その時は元気な様子だったそうです。

しかし、大野誠さんの自宅周辺に住む住民によると、滅多に見かけることは無かったが、少しやつれたように見えた、と話した方もいました。

また、大野誠さんは病院嫌いだったとの話もあるので、心不全となる前に、何らかの体調不良に悩まされていた可能性もありますね。

心不全により孤独死という悲しい最後を迎えた大野誠さん。実は、孤独死という形で亡くなってしまう方は近年増加傾向にあります。高齢層の方が多い傾向がありますが、若者世代の人も全く心配ないというわけではありません。急な病気に襲われてしまったとき、誰にも救急車などを呼ばれなければ、そのまま命を落としてしまう危険があります。

孤独死で亡くなってしまう死因は、心不全だけではありません。

心筋梗塞や脳出血など、急性の病気が考えられます。また、自分ひとりで生活することが困難な病気を抱える方も、孤独死してしまう恐れもあります。肝硬変などの心臓病で意識不明となった人も、そのまま亡くなってしまうケースも考えられます。

また、肺炎などで食事を取ることが困難となり、そのまま餓死してしまうことも、孤独死で多い死因です。アルコール中毒や、睡眠薬の過剰摂取など、日々の生活習慣が祟って亡くなってしまうこともあるのです。